大学の卒業旅行に誘われたが、参加する意欲が湧かない方や、ひとりでの旅行を望む方、断り方がわからず困惑している方へ、その疑問にお答えいたします。
大学の卒業旅行に行く人の割合
我々は大学の卒業旅行に参加する学生の比率について調査したところ、以下のような結果が明らかとなりました。
マイナビによるアンケートの結果には、卒業旅行に行かないと回答した大学生が以下のような割合となっています。
- 大学生全体:22.2%
- 男性:30.7%
- 女性:15.7%
以上のデータにより、多くの学生が卒業旅行に出かけることが判明しましたが、四人に一人は卒業旅行に行かないという結論に至っています。
従って、卒業旅行に参加しないからと言って特異なわけではなく、何ら違和感のあることではありません。
卒業旅行に参加したくないと感じる背景
卒業旅行に出掛けることへの乗り気でない気持ちを箇条書きにして考察しました。以下が参加をためらう理由となっています。
- 長時間を共に過ごすことが原因でストレスが増大する
- 行きたい場所ややりたい活動が他の人たちと一致しない
- 旅行自体に興味が持てない
これらの点について、それぞれ詳しく説明していきたいと思います。
長時間の同伴によるストレス感
交友が深くない人々との旅行は、単に一緒に過ごすことそのものがストレスの源になり得ます。
楽しむどころか、終日一緒に行動をともにしなければならないというのは、貴重な旅行の時間を浪費しているようで惜しまれます。
人との関係や友情に起因する問題は、「卒業旅行に行きたくない」と感じる主要な理由の一つです。
集団旅行と個人の希望の齟齬
多くの人と一緒に旅行をする際には、個人の望む「訪れたい場所」や「経験したいこと」との相違が生じることがしばしばあります。
旅の目的地によって変わる場合もあるでしょうが、時間や費用をかけて旅行するからには、後悔のないように思いっきり行動したいものです。
グループでの楽しみ方に合意できれば問題ありませんが、現実はなかなか思い通りにならないものです。
このような理由から、特に大人数の旅行は避けたくなる人もいるでしょう。
旅行への関心がない方々
自ずと旅立つことに惹かれない方もいらっしゃいます。
興味が向かないにも関わらず旅に出ることは、貴重な時と財を浪費する行為だと理解するのは自然なことでしょう。
どうせならば、自身が本当に心惹かれるものに時間と金銭を投じたいものです。
卒業旅行への参加を迷っている際に思案すべきポイント
卒業旅行に行くかどうか決めかねている場合、検討すべきいくつかの要素をご紹介します。
- 卒業後も誘ってくれた友人との関係を続けたいか。
- 就職活動やアルバイトなど、どうしても優先すべき予定はあるか。
- 旅行を見送ったとして、後悔することはないか。
これらのポイントについて、一つずつ深く考察していきましょう。
卒業旅行、友人との絆
大学生たちにとって、卒業旅行は忘れがたい記憶として心に残ることでしょう。
大学時代を振り返る会話の中では、頻繁にその話題が盛り上がるものです。
旅行に参加しなかった場合、惜しいことにその思い出を共有することはできません。
もし「卒業旅行に誘ってくれた友人とこれからも深く関わりたい」と願っていて、しかも費用や時間に制約がないとしたら、親しい友人の提案に応じて参加することを検討するのが賢明な選択かもしれません。
就職活動やバイトが重要な予定で外せない場合
卒業旅行の楽しみと比較しても、避けられない大事な用事がある際は、不参加もやむを得ません。
たとえばキャリアを左右する就職活動の面接が挙げられます。
そういった理由を卒業旅行への同行を打診してくれた友人にしっかりと説明すれば、理解してもらえる可能性が高いです。
卒業旅行に参加するかどうかの重要な判断基準
意外と見落としがちなのは、「その友人たちと行う卒業旅行に参加しなかった場合、本当に後悔しないか」という点についてです。
心の奥底では強く行きたいと望んでいるのにも関わらず、無理に抑え込んでしまった場合、時間が経過した後に「やはり参加しておくべきだった」と感じる可能性があります。
自分自身が将来後悔することがないか、慎重に考慮してから結論を下すようにしましょう。
卒業旅行を断った場合、変だと思われますか?
「大学の卒業旅行を断るのは、自分が変わっているのでは」と考えたり、「何も悪いことをしていないのに、そう感じてしまうこともありますね。
しかし、そんな思いをする必要は一切ありません。
他人は他人、自分は自分であり、個々に違いがあるのは当然です。
「十人十色」という言葉が示すように、旅行を楽しみにする人もいれば、そうではない人もいるのです。
誰もが完全に一致する価値観や性格を持つ人は存在しません。
ゆえに他人との価値観のズレや衝突が起こるのは、至極自然なことなのです。
「自分はおかしい」と考え込む理由など、まったくありませんよ。
大学の卒業旅行の断り方1
断る際に重要なのは、相手が納得できる理由付けです。
予期せぬ代替案や「私も同じ状況だが、それでも参加する」といった返答に追い詰められないためにも、「時間がない」という理由が役立つでしょう。
時間を理由に断る
- スケジュールの都合がつかない
- 就職前の早期引っ越し予定
- 一度実家に戻り親との時間を取る
- 職務開始前に運転免許の取得を指示される
- 就職先での職種別研修参加
伝える際のコツは、行きたい意志を見せつつも、特定の事情で実現不可能であることを伝える表現を使うことです。
これにより、相手に悪感情を抱かせずに断ることが可能です。
短期や単発のアルバイトを入れれば、「アルバイトがある」といった理由で断りやすくなります。
卒業旅行への参加を辞退する方法2:別の案を提案する
「実際には卒業旅行に行きたいところだが、参加が難しい」という状況の際には、招待してくれた友人だけでなく、自分も納得できるような上手な辞退の仕方が望まれます。
そこで、別の案を提案してみる方法について幾つかのアイディアをまとめてご紹介します。
- ちょっと贅沢な食事会の開催を提案する
- 卒業後に再会する約束をする
これらのアイディアについて、一つずつ詳しく説明していきます。
食事会の提案について
卒業旅行ではなく、食事会を開催することで、時間面での負担を軽減することができます。
人気レストランでなければ、グループ予約も簡単に確保可能です。
もし卒業旅行に参加できない状況であっても、「卒業を記念して食事会を催したい」と提案することで、大切な仲間たちとの貴重なひとときを過ごせます。
卒業をお祝いする席を設けることは、とても良い選択だと思います。
このような機会を利用すると、後に温かい記憶として心に残ることでしょう。
卒業後の約束について考える
「今は厳しいが、卒業後なら余裕ができるかもしれない」とお考えでしたら、卒業後に再度、旅行に行く約束をすることも一つの方法かと思います。
社会人となれば、経済的な自由も得られやすくなり、学生時代に実現できなかった豪華な旅行の計画も立てやすくなるでしょう。
しかし、仕事を始めてしまうと、時間的な制約が大きくなります。
友人と予定が合わせづらくなり、長期の休暇は取りにくくなる可能性がありますから、それを考慮して、卒業後に実行可能かどうかを話し合うのもよいでしょう。
卒業旅行の断り方で避けるべき失敗例
卒業旅行の誘いを断る際、不適切な言い方には注意が必要です。
次に、好ましくない断り方を紹介します。
直前でのキャンセルは避けるべし
最も避けるべき状況として、最初に参加を約束しながらギリギリで取りやめるパターンが挙げられます。
病気などやむを得ない事情を除き、直前でのキャンセルは好ましくありません。
旅行に際してはホテルの予約や、様々な手配が存在します。
これらを直前でキャンセルすることになれば、キャンセル料が発生することはもちろん、結果としてお金を支払っただけで足を運ばないことになり、大きな迷惑をかけることになります。
従って、健康上の問題以外での直前でのキャンセルは慎むべきです。
まとめ
大学の卒業旅行を計画している人たちは、全体の割合としてそこまで多くはありませんが、参加しないからといって特別なわけでもありません。
迷っている際には、「後で後悔することはないか?」と自問自答してみましょう。
結果として、さまざまな事情で参加を見送りたい場合は、誠実な気持ちを伝えれば、周囲も理解してくれるはずです。
理解してくれない友人は、将来的にも考え方にぶつかることが予想されるため、そこまで交流を深める必要はないのかもしれません。
逆に本当に行きたかったが参加できない場合は、他の思い出に残るイベントを企画するなどして、将来豪華な旅行を計画するチャンスはあります。
どちらにしても、最終的な決断はあなたが下すものですので、後悔のない選択を心がけましょう。
本記事が読者の皆様の悩みを解消する一助となれば幸いです。