突然の「新しいiCloud利用規約」表示に戸惑いを感じた経験はありますか?
この承諾プロセスが本当に安全なのか疑問に思うことはありませんか?
利用規約を読んでも内容が複雑で理解しにくい…
Appleがユーザーに対して何の同意を求めているのか、特にデジタルに不安を感じる方向けに、簡潔かつ明瞭にご説明します。
iCloud利用規約更新の理由
AppleがiOS 15をリリースしたことに伴い、「iCloud+」という新しいオンラインサービスを立ち上げました。
この変更は、iOSをアップデートするかどうかに関わらず、Appleが扱う可能性のあるプライバシーに関する情報の種別及び範囲に影響を及ぼしています。
このため、Appleとしては、お客様のプライバシー情報を「一部使用するかもしれない」という状況にあります。
あなたが利用規約に同意するか判断するため、こちらから詳細を説明します。
iCloud+の新機能紹介 3つのセキュリティ向上機能
iCloudのサブスクリプションユーザーには、次のような新機能が提供されています。
- プライベートリレー
- 秘密のメール
- HomeKitセキュアビデオの改善
これらの機能は、特にセキュリティ面での強化を目的としており、各機能について以下で詳しくご説明します。
1. プライベートリレー
これはSafariのプライバシー保護を一層強化する機能です。
「アプリによる不適切な位置情報の取得を防ぐために改良された」と捉えてもらえればと思います。
iCloud+に未加入の場合でも位置情報が漏れてしまうわけではありません。
iOSの新しいバージョンでは、不正な追跡を防止する機能が標準で含まれていますが、過剰なプライバシー保護が問題を引き起こすこともあります。
2. メールの非公開
「184」機能と同様、電話での非通知設定に相当するメールサービスです。
iCloudメールアドレスを隠しながらメールを送受信することができます。
主な使用シナリオは次の通りです。
- Apple IDを要するアプリ利用時
- サブスクリプションサービスへの登録
- 不明な受取人へのメール送信
つまり、匿名性を保ちつつ、一時的なメールアドレスを使用できるようになったということです。
3. HomeKitセキュアビデオの強化
「防犯カメラ」機能がアップグレードされました。
iPhoneの「ホーム」アプリを通じて、HomeKit対応カメラが検知する人物、動物、車両、配達物などのビデオをチェックできます。
利用可能な場所には、室内だけでなく玄関ポーチや庭などの屋外スペースも含まれます。
Appleの公式ガイドによれば、HomeKitセキュアビデオは以下のような場合に便利です
- 「Siri、玄関を見せて」と言ってリアルタイムで確認
- 配達物の紛失や盗難の追跡
- Uber Eatsなどの配達トラブルの防止
保存された録画はiCloudストレージに保管され、必要な証拠として後で利用可能です。
なお、屋外に設置できるHomeKit対応カメラは現在も希少です。
iCloud+における新たな利用規約で扱われるプライバシーデータとは
iCloud+の開始に伴い、Appleが取り扱う可能性のあるプライバシーデータの範囲が広がったことをお伝えしました。
皆さんが最も知りたい「具体的にどのプライバシーデータが含まれるのか?」
その疑問に直接答えていきましょう。
iOS 17.3をインストールしたiPhoneで、[設定]>[プライバシーとセキュリティ]の項目を確認してください。
- 個人情報保護のチェック
- 敏感データに関する通知
- 改善のための分析データ
- Appleの提供する広告
これらが主な扱われるデータです。
これらの項目を[オン]に設定していると、それは承諾したとみなされ、それらのデータは分析及びサービス向上のために活用されます。
Appleのプライバシーデータ収集は「オフ」設定で制限可能
iCloudの利用規約に同意しても、iPhoneの設定を調整することで、Appleへのプライバシーデータ提供を最小化することができます。
Appleがユーザーに対し、データ提供のコントロールを可能にする選択肢を提供しているのは、同社が透明性を重視し、健全なサービスを提供しようとする姿勢を示しています。
更新されたiCloud利用規約への同意しない場合の影響
同意をしても追加で費用は発生しません
しかし、同意を拒否すると、無料で提供されるiCloudサービスも使用できなくなります
例えば、Safariや他のアプリでのデータバックアップにiCloudを利用している場合、この同意が必要になります。
iCloudの最新利用規約に同意ができない場合の対応策
時には、同意プロセスが進まない事態に遭遇することがあります。
このような時は、Wi-Fiを切断し、モバイルデータ通信に切り替えて再度同意を試みると、解決することがあります。
さらに、スクリーンタイム設定でアカウントの変更が禁止されていると、新しいiCloud利用規約に同意することができないこともあります。
この場合、スクリーンタイムの設定を以下の手順で一時的に変えることが推奨されます。
- [設定]を開く
- [スクリーンタイム]を選択
- 「ファミリー」欄から操作したいユーザーを選択し、
- [コンテンツ&プライバシーの制限]へ進む
- [アカウントの変更]を「許可する」に変更します
iCloudの新利用規約への同意操作を完了したら、前述の設定を初期状態に戻すことを忘れずに行ってください。
まとめ
この記事では、「新しいiCloud利用規約」に同意する必要性と、その同意がもたらす結果について説明しました。
iOSの最近のアップデートでは、iCloudによる個人情報の取り扱いに若干の変更が加えられました
これは、Appleがユーザーに対して同意を求める背後にある理由です。
プライバシーについてさらに詳細を知りたい方は、同意画面の詳細を注意深く読むことを推奨します。