紙粘土でのアート作品は手軽に始められるため、小さな子供から大人まで広く愛されています。
特に、母の日や父の日といった特別な日には、手作りの記念品を作るのが一般的です。
私が以前、保育園の先生として働いていた際には、紙粘土で顔型のペーパーウェイトやメモスタンドを作る機会がありました。
この際に特に気に入っているのがアクリル絵の具を使用した彩色です。
この記事では、紙粘土を美しく色づけし、ひび割れを防ぐ方法をご紹介しますので、素敵な作品作りの参考にしてください。
紙粘土へのアクリル絵の具の正しい使い方:失敗しないための3つのポイント
アクリル絵の具を使って紙粘土に美しい色をつける方法は、初心者でも簡単にマスターできます。
子供と一緒に楽しむにも最適で、4歳半以上の子供なら指示を理解しやすいです。
美しい作品を作るための重要な3つのポイントをお伝えします。
ポイント① 紙粘土を完全に乾燥させてから塗る
紙粘土で作成した作品は、色を塗る前に最低1日はしっかりと乾燥させることが必要です。
充分に乾かさずに着色を始めると、粘土が筆に付着してしまい、塗りづらくなることがあります。
さらに、紙粘土の表面が変形する恐れもあるため、作品が損なわれる可能性があります。
乾燥する際は、風通しの良い平らな場所を選んでください。
ポイント② 絵の具の水分量は少なめに
絵の具を溶くときに水の量が多すぎると、紙粘土が必要以上に水分を吸い上げてしまい、一度乾燥した部分まで湿ってしまうことがあります。
水を多く使うと、紙粘土が余計な水分を吸収してしまい、既に乾燥していた部分が再び湿ってしまうことがあります。
部分的に乾燥が不十分だと、色が均一に塗れず、塗り直しが必要になることがあります。
そのため、絵の具を溶かす際はできるだけ水分を控えることが重要です。
ポイント③ 色の移りを防ぐための乾燥時間を確保
紙粘土に色を重ねて塗る場合、色移りを防ぐことが重要です。
マーブル効果を意図しない限り、異なる色が混じると作品の仕上がりに悪影響を与えます。
色を変えるたびに、少なくとも半日の乾燥時間を確保することが大切です。
例として、顔の詳細を描く時には、先に薄い肌色を基本として塗り、完全に乾かした後に目や口などの細部に色を加えると、美しい仕上がりになります。
アクリル絵の具とニスとの相性
アクリル絵の具とニスは非常に相性が良いことを覚えておくと良いでしょう。
アクリル絵の具は速乾性があり、乾いた後も色の鮮やかさを保持します。
ニスを塗ることで、色がくすむことなく、さらに耐久性を増す効果があります。
アクリル絵の具と水性絵の具を選ぶ際には、より美しい仕上がりを求めるならアクリル絵の具の使用をオススメします。
紙粘土とアクリル絵の具のひび割れ対策
紙粘土で作った作品にアクリル絵の具を使用する際、ひび割れが生じることがあります。
保育園でのクラフト活動中に子供がひび割れを見つけて泣く場面もあり、大人も同様の経験があるかもしれません。
しかし、適切な対処法を知っていれば、これらの問題を克服し、作品を美しく仕上げることができます。
ここでは、紙粘土のひび割れが生じた際に役立つ対策を紹介します。
紙粘土のひび割れ対策方法
ひび割れに直面した場合の対応策をいくつか紹介します。
対策① まだ乾燥していない紙粘土に水を追加
紙粘土を使用する際、開封後は徐々に水分が蒸発してしまいます。
そのため、製作中に紙粘土が乾燥してしまうことがよくあります。
これを防ぐためには、作業台の近くに少量の水を入れた皿を置いておくと便利です。
これにより、必要に応じてすぐに指で水分を加えることができ、作業の中断を避けながら迅速に乾燥を防ぐことができます。
対策② 乾燥中のひび割れを見つけた場合の湿度保持
紙粘土の作品が乾燥中にひび割れを発見した場合は、ビニール袋を使って覆い、水分の蒸発を防ぐことが有効です。
その後、半日程度ティッシュで包むと、ひび割れが進行するのをさらに防ぐことができます。
対策③ 乾燥した部分に絵の具を追加する際の注意
乾燥した紙粘土に直接アクリル絵の具を追加しても、ひび割れは目立つことがあります。
特に明るい色を使用すると、ひび割れが更に目立ってしまいます。
ひび割れ部分には、柔らかい紙粘土を小筆を使って充填する方法が効果的です。
ただし、筆が紙粘土で詰まることがないように注意が必要です。
紙粘土とアクリル絵の具を使った作品作りガイド
紙粘土は扱いやすく、初心者でも手軽に楽しめる素材です。
失敗することも少なく、すぐに始められます。絵の具を使って色を加えることで、より個性的で愛着のわく作品を作ることができます。
この記事で紹介するポイントを活用して、紙粘土を使った創造的な作品作りを楽しんでみてください!