アークナイツとアークナイツ:エンドフィールドは、結論から言うと「無関係な別ゲーム」ではありません。どちらも同じ開発元が手がける同一IPの作品であり、世界観や思想の根底には共通点があります。ただし、エンドフィールドはアークナイツの正統な続編ではなく、ジャンルや舞台を変えた派生作品という位置づけです。そのため、配信会社の違いやゲーム性の変化だけを見ると別物に見えますが、IPと開発体制という軸で考えると、両者はしっかりと系列関係にあることが分かります。
この記事でわかること
- アークナイツとエンドフィールドが同系列と言われる理由
- 「続編ではない」とされる具体的な根拠
- 配信会社が違っても無関係ではない理由
- ホヨバース作品との比較から分かるIP構造の考え方
アークナイツとエンドフィールドは「同シリーズ」なのか結論から解説
アークナイツとアークナイツ:エンドフィールドの関係性について調べると、多くの人が最初に混乱するのが「同シリーズなのか」「続編なのか」「それとも完全に別物なのか」という点です。結論だけを先に知りたい人も多い一方で、なぜそのような位置づけになるのかを理解しないと、配信会社の違いやジャンル変更が余計にややこしく感じられてしまいます。ここではまず、両作品の立ち位置を判断するうえで重要なポイントを整理し、公式に確認できる情報を軸にしながら、なぜ「同一IPの派生作品」と考えるのが自然なのかを順番に解説していきます。
開発元が同じHypergryphであるという共通点
アークナイツとエンドフィールドを語るうえで、最も重要で分かりやすい共通点が「開発元が同じである」という点です。どちらの作品も、中国のゲーム開発会社であるHypergryphが原作・開発を手がけています。これは単なる外注やライセンス提供とは異なり、世界観設定やキャラクター設計の根幹を同じ会社が管理していることを意味します。
ゲームにおいてIPの一貫性を保つかどうかは、開発元がどこかという点が非常に大きな判断材料になります。Hypergryphが主体となっている以上、アークナイツの設定や思想、世界観の方向性がエンドフィールドにも何らかの形で反映されるのは自然な流れです。実際、公式発表やティザー情報からも、完全な別作品として切り離すのではなく、「同じアークナイツIPの中で展開される別プロジェクト」として扱われていることが読み取れます。
そのため、開発元が同一であるという事実だけでも、両作品が無関係なゲームではないことは明確だと言えるでしょう。
完全な続編ではなく派生作品とされる理由
一方で、エンドフィールドはアークナイツの「続編」ではありません。この点も非常に重要です。続編と呼ばれる作品は、基本的に物語や時系列が直接つながり、前作を前提としたストーリー展開になることが多いですが、エンドフィールドはそうした構造を取っていません。
最大の違いはゲームジャンルです。アークナイツはタワーディフェンス型の戦略ゲームですが、エンドフィールドは3DアクションRPGとして開発されています。これは単なるシステム変更ではなく、ゲーム体験そのものを大きく変える挑戦です。この時点で「アークナイツ2」といった正統続編ではなく、同じ世界観をベースにした別ジャンル作品であることが分かります。
また、公式側もエンドフィールドを「新たなタイトル」「新しい遊び方」として紹介しており、物語を直接引き継ぐ続編とは明確に区別しています。このことから、エンドフィールドはアークナイツIPを広げるための派生・スピンオフ的な位置づけと考えるのが最も自然です。
公式情報から見える世界観のつながり
では、ストーリーや世界観は完全に独立しているのかというと、そう単純でもありません。公式に公開されている情報を見ると、用語や設定の雰囲気、文明観などに共通点があり、「同じ世界、あるいは同じ宇宙観の別の場所・時代」を想起させる要素が散りばめられています。
ただし、公式はあえて詳細な時系列や直接的な関係性を明言していません。これは、プレイヤーがアークナイツ未プレイでもエンドフィールドを楽しめるようにする配慮であり、同時に考察の余地を残す演出とも言えます。そのため、「同一世界で確定」と断言するのは避けるべきですが、「共通する世界観を持つ可能性が高い」という表現であれば、公式情報とも矛盾しません。
このように、世界観はつながりを感じさせつつも、物語としては独立している。この絶妙な距離感こそが、エンドフィールドが続編ではなく派生作品とされる理由の一つです。
配信会社が違うのはなぜ?ヨースターとグリフラインの役割
アークナイツとエンドフィールドを比較したとき、多くの人が「運営会社が違う=別シリーズなのでは?」と感じてしまいます。特に、スマホゲームでは運営会社の名前が前面に出ることが多いため、タイトル名よりも配信元の印象が強く残りがちです。しかし、ゲーム業界では「誰が作っているか」と「誰が配信・運営しているか」は明確に役割が分かれているケースが多く、この点を整理すると混乱は一気に解消されます。ここでは、ヨースターとグリフラインの違いを軸に、なぜ配信会社が分かれているのかを丁寧に見ていきます。
ヨースターはあくまで日本向けの運営会社
まず、アークナイツの日本版を遊んでいる人にとって最も馴染み深いのがヨースターという会社です。ヨースターは、主に海外で開発されたゲームを日本市場向けにローカライズし、運営・サポートを行う役割を担っています。翻訳や音声対応、イベント運営、ユーザーサポートなど、日本のプレイヤーが快適に遊べる環境を整えるのが主な仕事です。
重要なのは、ヨースターが「アークナイツというIPを所有しているわけではない」という点です。あくまで開発元から委託を受け、日本地域での配信と運営を担当している立場であり、ゲームの根幹となる世界観や設定、ストーリーの最終決定権は開発元側にあります。この構造を理解していないと、「ヨースターが関わらない作品=別物」と誤解してしまいやすくなります。
つまり、アークナイツ=ヨースターという認識は、日本向けサービスに限った話であり、IP全体の話ではないという点が重要です。
グリフラインは開発元主導のグローバルブランド
一方、エンドフィールドで前面に出てくるグリフラインは、開発元が自ら立ち上げたグローバル向けのブランドです。これは「外部の配信会社」ではなく、開発側が海外展開をより主体的に行うための枠組みだと考えると分かりやすいでしょう。
近年、人気IPを持つ開発会社が、自社ブランドで直接グローバル展開を行うケースは珍しくありません。これにより、マーケティングや運営方針、ブランドイメージを一貫してコントロールしやすくなります。エンドフィールドは新ジャンルへの挑戦でもあるため、こうした形での展開が選ばれた可能性は十分に考えられます。
そのため、グリフライン表記だからといって「別会社の別シリーズ」という認識は正しくありません。むしろ、開発元がより深く関与している表れと見ることもできます。
配信元の違い=無関係ではない理由
ここまで整理すると、「配信会社が違う=無関係」という考え方が成り立たないことが見えてきます。ゲームのIPや世界観を統括しているのは開発元であり、配信会社はあくまで地域や戦略に応じたパートナー、もしくは運営の窓口にすぎません。
アークナイツとエンドフィールドの場合、どちらも同じIPを基盤として企画されており、配信体制が異なるのは展開方法の違いによるものです。これは珍しいことではなく、同じシリーズ作品でも地域ごと、タイトルごとに運営形態が変わるのは業界ではよくある話です。
したがって、運営会社の名前だけを見て「無関係」と判断するのではなく、「誰がIPを持ち、どこが企画・開発しているのか」を基準に考えることで、両作品の関係性はより正確に理解できるようになります。
原神・崩壊スターレイルとの比較で理解する「同系列IP」の考え方
アークナイツとエンドフィールドの関係性が分かりづらい理由の一つは、「同系列」という言葉のイメージが人によって違うことです。特に近年は、同じ会社が複数の人気タイトルを同時に展開するケースが増えており、世界観がつながっているのか、単に同じ会社が作っているだけなのか、その線引きが曖昧になりがちです。そこでここでは、多くの人が馴染みのあるホヨバース作品を例にしながら、「同系列IP」とはどういう状態を指すのかを整理していきます。
ホヨバース作品も配信会社が複数存在する
原神や崩壊スターレイル、ゼンレスゾーンゼロといったホヨバース作品は、一見するとすべて同じ会社が運営しているように見えますが、実際には地域や法的な事情に応じて、配信名義や運営主体が分かれています。それでも多くのユーザーが「ホヨバゲーは同系列」と認識しているのは、IPの管理と世界観の統括が一貫しているからです。
つまり、ユーザーは配信会社の細かな違いよりも、「誰が作り、誰が世界観を管理しているのか」を基準にシリーズ性を判断しています。この感覚はごく自然なもので、アークナイツのケースにもそのまま当てはめることができます。名前の違う運営会社が表に出ていても、根本の構造が同じであれば、同系列と考えて差し支えないというわけです。
IPを持つ会社と運営会社の違い
ここで改めて重要になるのが、「IPを持つ会社」と「運営会社」は必ずしも同一ではないという点です。IPを持つ会社は、キャラクターや世界観、設定の使用可否を管理し、シリーズ全体の方向性を決定します。一方、運営会社は、サービスの提供やユーザー対応といった実務面を担う存在です。
ホヨバース作品では、この役割分担が比較的分かりやすく、IPの統括が一元化されているため、タイトルごとにジャンルや舞台が異なっても「同じ系列」という認識が共有されています。アークナイツも同様に、IPの管理と企画の中心が開発元にあるため、エンドフィールドが別ジャンル・別体制で展開されていても、同じIPの延長線上にある作品と考えるのが自然です。
この視点を持つことで、「運営名義が違うから別物」という短絡的な判断から抜け出せるようになります。
アークナイツにも当てはまる共通構造
ここまでの比較を踏まえると、アークナイツとエンドフィールドの関係は、ホヨバース作品同士の関係に非常によく似ています。ゲームジャンルや舞台設定が違っても、IPを統括する主体が同じであれば、シリーズとしての連続性は保たれます。
もちろん、世界観が完全に共有されているかどうか、物語が直接つながっているかどうかは別問題です。しかし、「同じIPから生まれた別作品」という意味での系列性は、十分に成立しています。この点を理解していれば、「同シリーズか無関係か」という二択で悩む必要はなく、「同系列だが独立した作品」という、より実態に近い答えにたどり着くことができます。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- アークナイツとエンドフィールドは完全に無関係なゲームではない
- 両作品は同じ開発元が手がける同一IPの別タイトル
- エンドフィールドは正統な続編ではなく派生・スピンオフ的な位置づけ
- ゲームジャンルが大きく異なるため、プレイ感覚は別物
- 開発元がIPと世界観の管理を行っている点が重要
- 配信会社の違いはシリーズ性を判断する基準にはならない
- ヨースターは日本向け運営を担当する会社
- グリフラインは開発元主導のグローバル展開ブランド
- ホヨバース作品と同様の運営・IP構造で考えると理解しやすい
- 「同系列だが独立した作品」という認識が最も近い
アークナイツとエンドフィールドの関係は、「同シリーズか無関係か」という単純な二択では整理しきれません。開発元が同じで、同一IPをもとに展開されている以上、明確な系列関係はありますが、物語やゲーム性は独立して設計されています。そのため、続編を期待すると印象がずれる一方で、同じ世界観の新しい挑戦として見ると非常に分かりやすくなります。配信会社の名前だけに引っ張られず、IPと開発体制という軸で判断することが、ゲームの立ち位置を正しく理解する近道です。
