「秦野たばこ祭りの花火大会に行ってみたいけど、子ども連れだと人混みやトイレの心配があって不安…」そんなパパ・ママも多いのではないでしょうか。
たしかに会場周辺は毎年大混雑で、場所取りも過酷。
小さな子どもと一緒だと、長時間の待機や混雑の中の移動は大きな負担になります。
でも実は、花火の打ち上げ場所が高台にあるおかげで、市内のいたるところから花火を楽しめる“穴場スポット”が点在しているのをご存知ですか？
この記事では、混雑が少なく、トイレが近くて、静かに安心して見られる場所を厳選して4つご紹介。
ショッピングセンターや展望台、湖畔など、それぞれに特徴があり、子連れファミリーにぴったりの過ごし方ができます。
この記事を読めば、無理せず快適に、家族みんなで花火を楽しめるスポットがきっと見つかります！
秦野たばこ祭り花火大会の混雑状況と穴場の必要性
神奈川県秦野市で毎年開催される「秦野たばこ祭」は、市内最大規模のお祭りで例年約30万人もの人出で賑わいます。
祭りのフィナーレには打上花火大会が行われ、市内各所から大輪の花火が夜空を彩ります。
しかしその一方で、メイン会場周辺や仕掛け花火（ナイアガラ）が見られる水無川沿いは非常に混雑し、トイレも整備されていないため、小さなお子さん連れには過酷な環境になりがちです。
特に川沿いでナイアガラを見るには早い時間からの場所取りも必要で、幼い子どもを連れて長時間待機するのは難しいでしょう。
幸い秦野たばこ祭りの打上花火は山の上から打ち上げられるため、市内のほぼどこからでも観賞可能です。
公式に案内されている観覧エリア以外にも、ゆったり花火を楽しめる穴場スポットが数多く存在します。
そこで本記事では、混雑を避けたい子連れファミリー向けに、トイレが近く安心して花火鑑賞できる穴場スポットを厳選してご紹介します。
子連れにおすすめの穴場花火鑑賞スポット
イオン秦野ショッピングセンター別館屋上
秦野駅近くで快適に花火を見たいなら、イオン秦野ショッピングセンター別館（スポーツオーソリティ棟）屋上がおすすめです。
打上会場からは少し離れていますが、高台の開放的な屋上駐車場からは視界を遮る建物がなく、広々とした空の下で花火をしっかり見渡すことができます。
また、屋上というロケーションの特性上、人混みを避けながらも開放感を感じられるのが大きな魅力です。
混雑度
メイン会場より明らかに空いており、周囲に余裕を持って座れるスペースがあります。
屋上は広く車両の進入も制限されるため、子どもが歩き回っても安心です。
また、花火開始の直前に来場しても、他の人気スポットに比べて比較的場所が確保しやすいのもメリットです。
トイレ
あり（ショッピングセンター館内に多数完備）。
トイレは清潔で数も多く、おむつ替え設備や授乳室もあり、小さなお子さん連れのファミリーにとって心強い環境が整っています。
ベンチ・休憩
館内のフードコートにはベンチやテーブルが充実しており、花火が始まるまでゆっくり過ごせます。
食事の選択肢も豊富で、子ども向けのメニューも多く揃っています。
屋上にベンチはないものの、レジャーシートを敷いて過ごすのに十分なスペースがあります。
アクセス
- 公共交通：小田急線秦野駅から神奈中バス「ジョイフルタウン（イオン秦野SC）」行きに乗車し、「ジョイフルタウン」バス停で下車すぐ。駅からのアクセスも良好で、移動距離が短い点も子連れにはうれしいポイントです。
- 車：東名高速「秦野中井IC」から約15分で到着可能。約1900台分の無料駐車場が用意されており、花火大会当日も混雑を避けながら車で訪れることができます。
子連れポイント
ショッピングセンターという立地の安心感が魅力で、空調が効いた館内で時間調整できる点や、急な体調不良時にもすぐ対応できる点が安心です。
また、雨天時にも館内に避難しやすく、天候に左右されずに予定が立てやすいのも特徴です。
小さなお子さんがいる家庭にとって、総合的な利便性の高い穴場スポットといえるでしょう。
菜の花台展望台（ヤビツ峠）
「菜の花台展望台」からは秦野市街の夜景とともに、夜空に咲く花火を一望できます。
この展望台は標高600メートル近くの高地に位置しており、ヤビツ峠へと続く山道の途中にあることから、知る人ぞ知る“絶景穴場スポット”として親しまれています。
遮るもののないパノラマビューを活かし、街明かりと花火が同時に楽しめるのはこの場所ならではの魅力です。
夕暮れから夜にかけてのグラデーションとともに鑑賞すると、より感動的な光景になります。
混雑度
地元では人気の夜景スポットではあるものの、花火目的の来場者は比較的限られており、都心部やメイン会場に比べて圧倒的に人が少ないのが特徴です。
展望デッキ周辺の空間も広く、密集を避けてそれぞれの家族が十分なスペースを確保しながら観賞することができます。
トイレ
あり（展望台駐車場に公衆トイレ完備）。
簡素な設備ではありますが、清掃も行き届いており、夜間でも安心して使用可能です。
暗がりの中でも照明があるため、子ども連れでも不便さを感じにくい設計です。
環境
展望台にはウッドデッキやベンチが整備されており、足元も安定していて安全です。
周囲には木々が生い茂り、夏でも夜は冷えることが多いため、防寒具を持参しておくと安心。
懐中電灯やブランケットもあるとより快適に過ごせます。
アクセス
- 公共交通：小田急線秦野駅から神奈中バス「ヤビツ峠行き」に乗車し、「菜の花台」バス停で下車すぐ。山道を経由するため多少の揺れはありますが、バス停から徒歩すぐで展望台に到着できるのは大きな利点です。
- 車：東名高速「秦野中井IC」から県道70号を通って約30分。展望台には無料駐車場が10台程度あり、到着が早ければ車を停めてそのまま花火を観賞できます。
子連れポイント
視界が開けており、子どもでも空に打ち上がる花火をしっかり確認できます。
暗く静かな環境なので、落ち着いて花火を楽しみたいご家族にはぴったりです。
山道ドライブの途中に立ち寄る感覚で訪れることができ、もし子どもが眠ってしまっても、車を停めたまま車内から観賞することも可能。
さらに、他のスポットに比べて自然に囲まれている分、音が反響しにくく、大きな音が苦手な小さな子にも安心して花火を見せられる環境です。
震生湖（震生湖駐車場）
秦野市街地の喧騒を離れ、静かな湖畔から花火をゆったり眺めたい方には「震生湖（しんせいこ）」がおすすめです。
関東大震災により誕生したこの天然湖は、自然に囲まれた落ち着いた雰囲気が特徴で、観光地としても親しまれています。
湖畔は高台に位置しているため、市街地方向の視界が開けており、夜空に打ち上がる花火を遮るものなく観賞できます。
騒がしい場所が苦手な子どもや、静かな環境で過ごしたい家族にとって、穏やかな雰囲気が大きな魅力となるでしょう。
混雑度
訪れる人が限られるため、花火大会当日でも比較的空いています。
湖周辺には広めの駐車スペースと観賞可能なポイントが点在しており、メイン会場のような混雑とは無縁です。
場所取りの必要もなく、夕方頃に到着しても落ち着いて観賞できる確率が高いスポットです。
トイレ
あり（震生湖駐車場横に公衆トイレ設置）。
定期的に清掃されており、衛生面も比較的良好です。近くに水道もあり、手洗いや簡単な手拭きも可能。
お子さんでも安心して使える環境が整っています。
環境
湖の周囲には自然林に囲まれた遊歩道があり、ベンチやちょっとした広場が点在しています。
虫除け対策をしつつ、レジャーシートを広げて落ち着いて座れるエリアもあり、親子で並んでゆっくり花火を楽しむには最適です。
夜になると周囲が暗くなるため、懐中電灯やヘッドライトを持参すると安心です。
アクセス
- 公共交通：秦野駅より神奈中バス「震生湖経由 万年橋行き」で約12分、「震生湖」バス停下車、徒歩3分とアクセスも良好です。バスの本数が限られるため、時刻表の確認は必須です。
- 車：秦野駅から約10分、東名高速「秦野中井IC」からも約10分。駐車場は20台ほどと限られていますが、早めに到着すれば確保できる可能性が高く、車内での待機もできます。
子連れポイント
駐車場から観賞エリアまでの距離が非常に近いため、荷物が多くなりがちな子連れファミリーにも優しい立地です。
子どもが疲れたり、飽きたりしてもすぐ車内で休憩できる柔軟性は大きな安心材料。
静けさに包まれた環境の中で、家族だけの特別な時間を過ごせる穴場スポットとして非常におすすめです。
まとめと安全に楽しむポイント
最後に、安全に花火鑑賞を楽しむためのポイントをいくつかご紹介します。
特に子ども連れのご家庭にとっては、トラブルを未然に防ぐためのちょっとした備えが、大きな安心感と満足度につながります。
- 早めの行動を心がける：穴場スポットとはいえ、人気が出てきている場所では早めに満車になる可能性があります。特に小さな子どもがいる場合、焦って行動することで親も子も疲れてしまいます。午後の早い時間帯に到着し、周囲の様子を確認しながらゆとりを持って場所取りやトイレの位置確認、飲み物の確保などを済ませておくと安心です。
- 持ち物の準備：懐中電灯（手持ち・ヘッドライトどちらでもOK）や虫除けスプレー、レジャーシートはもちろんのこと、子どもの防寒着やブランケット、耳栓（花火の音に驚いてしまうお子さんには有効）もあると便利です。また、簡易トイレや除菌ウェットティッシュ、携帯ゴミ袋、飲料水なども用意しておくと、現地での急なトラブルにも対応しやすくなります。
- 周囲への配慮：穴場スポットの中には、住宅地や自然保護エリアに隣接している場所もあります。深夜まで騒ぐことや、ゴミをその場に放置するなどの行為は絶対に避けましょう。花火を楽しむためには、地域の方々や他の観覧者への思いやりが欠かせません。特に子どもには、花火大会を楽しむための「マナー」もぜひ一緒に伝えてあげましょう。
人混みを避けつつ、ご家族で安心して花火鑑賞を楽しめれば、それだけで夏の夜が特別なものになります。
気温や天候、交通の混雑など、当日の変化に対応できる柔軟な準備を整えておくことで、より充実した体験になるはずです。
ぜひ安全第一で、夏の夜空に咲く花火と秦野の自然の美しさを、心ゆくまでご家族で味わってください。
お子さんにとっても、かけがえのない夏の思い出となりますように。
