椿と侘助の識別法 どうやって見分ける?違いを深堀り! | 木の葉ブログ

椿と侘助の識別法 どうやって見分ける?違いを深堀り!

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椿は日本で広く愛される伝統的な花で、その美しさに親しみを感じる人も少なくありません。

しかし、外見が似ている他の花との区別は一筋縄ではいかないことも。

椿とよく似た花「侘助」の特徴や、両者の間の差異については、どの程度ご存じでしょうか?

さらに、「山茶花」とも見た目が似ていることがありますね。

このため、今回の記事では椿と侘助、そして椿と山茶花の違いに焦点を当て、その明確な差異を明らかにしていきたいと思います。

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椿と侘助(わびすけ)の見分け方

侘助

椿は、一年を通して緑の葉を保持するツバキ科の常緑樹です。

その丈夫で厚い緑の葉は、「厚葉木」という名前の由来とも言われています。

椿は日本において数百種類もの品種が存在し、その花は昔から人々に親しまれてきました。

ただし、花が一斉に落ちる性質は、不吉の象徴とされ、特に武士の間では敬遠されがちでした。

その落花の様子が、馬の転倒を連想させるため、馬の名前としては避けられることが多いです。

侘助は、椿の中でも特定の品種を指し、「太郎冠者」(またの名を有楽椿)などがその例です。

侘助には、白侘助や胡蝶侘助など多くのバリエーションがあります。

侘助とは

  1. 有楽椿(太郎冠者)の後裔であること。
  2. 花粉を作る葯が退化していること。

これらの条件を満たすものが侘助と称されます。

太郎冠者は、侘助の原型とされており、有楽椿の後裔でないが葯が退化している品種は「侘芯椿」として区別されています。

侘助の名前の起源には諸説あり、朝鮮から伝えられた人物の名前が由来という説や、千利休に仕えた人物の名前から取ったという説などが存在します。

侘助の特徴には、椿に比べて花が小さいこと、主に一重咲きや猪口咲きであること、椿より早く開花すること、椿にはない香りがある種も存在すること、そして花の色がピンク系であることが挙げられます。

侘助は、千利休をはじめとする茶人たちに特に好まれており、茶室にて茶花として飾られることが一般的です。

椿と山茶花、細かい違いを探る

山茶花

山茶花と椿はどちらもツバキ科に属する常緑樹で、見た目が似ていることから、しばしば混同されがちです。

しかし、よく見ると両者にははっきりとした違いがあります。

山茶花は、寒い冬に花を咲かせることが特徴で、「たき火」という歌の歌詞にも登場するなど、冬の象徴的な花として親しまれています。

椿と山茶花を見分ける上での主なポイントを挙げます。

椿と山茶花の違い

開花期

椿:12月から4月が開花期

山茶花:10月から12月にかけて開花

花の形

椿:筒形に近い立体的な花びらを持つ

山茶花:平面的に広がる花びらが特徴

香り

椿:ほとんど香りを感じない

山茶花:はっきりとした香りがある

花の散り方

椿:花全体が一度に落ちる

山茶花:花びらが順に散る

葉の特性

椿:葉の縁が細かく、浅い

山茶花:葉の縁が大きく、深い切れ込みがある

葉の裏面

椿:葉の裏面に毛がほとんどない

山茶花:葉脈に沿って毛が生えている

実の外観

椿:実の表面が滑らかで毛がない

山茶花:実の表面に毛が生えている

 

これらの違いを踏まえると、山茶花と椿は明確に区別できます。

さらに、「山茶花」という名前は「さんさか」と読む場合もあり、名前の起源については複数の説が存在します。

中国から伝わった際の誤伝や、言葉の変化により「さざんか」となったという説があります。

まとめ

この記事では、「椿」、「侘助」、そして「椿」と「山茶花」の間に存在する違いに焦点を当ててきました。

侘助は椿の中でも特別な品種として位置づけられており、山茶花も椿と共にツバキ科に属することから、これらの区別が難しいのは納得がいく話です。

侘助と椿を見極める際は、侘助が一般に小さく、ピンク色の花を咲かせる特徴があります。

また、椿と山茶花の識別は、落ちた花の様子を見ることで可能です。

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