2025年最新アップデート「Minecraft統合版1.21.120」以降、突然チャットで日本語が入力できなくなったという報告が世界中で相次いでいます。
これまで普通に使えていたはずの日本語入力が、なぜか全角英数字に置き換わってしまう現象に戸惑うプレイヤーも多いでしょう。
実はこの不具合、単なる設定ミスではなく、Mojangが採用しているライブラリの更新に伴う内部的な技術的問題が原因であることが判明しています。
この記事では、問題の発生原因からMojangの対応状況、そして今できる一時的な対処法までを、初心者にも分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- Minecraft統合版1.21.120で日本語入力ができなくなった原因
- 不具合が起きている技術的背景（LWJGL更新による影響）
- Mojangの対応状況と修正版アップデートの見通し
- すぐにできる一時的な回避策と注意点
マイクラ統合版1.21.120で起きている日本語入力不具合とは
最新版アップデート「1.21.120」以降、Minecraft統合版（Bedrock Edition）でチャットや看板、コマンド入力時に日本語が入力できない不具合が広く報告されています。具体的には、キーボードで日本語を入力しようとしても「全角英数字」でしか表示されず、通常の日本語IME入力が機能しない状態です。半角・全角キーを押しても変換が切り替わらないため、多くのユーザーが「設定ミスでは？」と感じますが、実際にはソフト側の問題が原因とされています。特に、Windows版でこの現象が顕著であり、Chromeや他のアプリでは正常に日本語が打てるにもかかわらず、マイクラ統合版のみで不具合が起きているのが特徴です。このため、「パソコンの設定ではなく、アップデートによるゲーム側の変更」によって発生した不具合だと考えられています。では、実際にどのような現象が起きているのでしょうか。
アップデート後に発生している現象の内容
プレイヤーの多くが報告している現象は、「日本語で打とうとすると全角のアルファベットになる」というものです。たとえば「こんにちは」と入力したい場合、実際には「ＫＯＮＮＩＣＨＩＨＡ」と全角英字で表示されてしまいます。この状態では、変換候補も出ず、IMEがまったく反応しないように見えるのが特徴です。さらに、一部のプレイヤーは「一時的に日本語入力できたが、すぐに戻ってしまう」という不安定な挙動も報告しています。これらの現象は共通して「1.21.120」アップデート後に発生しており、それ以前のバージョンでは問題なく日本語が打てていたという点から、最新バージョンの仕様変更に起因するものと考えられます。
なぜ日本語が打てなくなったのか（技術的背景）
この問題の背景には、Mojangが採用しているライブラリ「LWJGL（Lightweight Java Game Library）」の更新があります。今回のアップデートで、LWJGLがv3.3.3からv3.3.6に変更されました。しかし、このライブラリはv3.3.4以降で「新しい実験的なIMEサポート」を導入しており、Mojang側がその仕様に合わせてコードを更新しなかったため、日本語などの非アルファベット文字が正しく入力されなくなったと見られています。つまり、マイクラの日本語入力機能がLWJGLの新仕様に対応していない状態です。このため、マイクラ内ではIMEが認識されず、日本語を打とうとしても文字化けしたり全角英数字になったりするのです。
不具合が確認されている環境と共通点
現時点で不具合が確認されているのは主にWindows版Minecraft統合版（Bedrock Edition）です。特に、Microsoft IMEを使用しているユーザーで発生率が高く、Google日本語入力など他のIMEでも同様の現象が起きる場合があります。また、マルチプレイサーバー・シングルプレイ問わず発生しており、特定のワールドや設定に依存していない点も特徴です。一方で、モバイル版やコンソール版ではこの不具合は発生していません。共通しているのは、「PC版のチャット機能で日本語を入力しようとしたときのみ発生する」という点です。このことからも、根本的な原因はプレイヤーの環境ではなく、ソフトウェア内部のIME処理コードにあると考えられます。
日本語入力できない原因の詳細とMojangの対応状況
今回の不具合は、単なる入力設定ミスや端末の不調ではなく、Minecraft統合版そのものの内部仕様変更によるものです。
特に「1.21.120」アップデートで行われた技術的更新の一部が原因で、世界中のプレイヤーから「非英語圏で文字が入力できない」との報告が相次いでいます。
この問題は日本語だけでなく、中国語、韓国語などのIME入力を必要とする言語全般に影響を及ぼしており、かなり根深い不具合といえます。
Mojangもこの事象を把握しており、公式フォーラムやRedditでは同様の問い合わせが急増中です。
ここでは、この不具合の原因と現在のMojangの対応状況について詳しく解説します。
LWJGLの更新とIMEサポート未対応問題
Minecraft統合版のPC版は、Java版とは異なる仕組みで動いているものの、LWJGL（Lightweight Java Game Library）という共通の基盤技術を使用しています。
このライブラリはキーボード入力や描画処理を担う重要な部分で、バージョンアップにより多言語入力の方式も改良されました。
しかし、今回MojangはLWJGLをv3.3.3からv3.3.6に更新したものの、v3.3.4以降で導入された「新しいIME入力サポート機能」に対応するコード修正を行わなかったため、結果的に非英語圏のIME入力が動作しなくなりました。
つまり、「IMEの呼び出し処理」がマイクラ内部で正しく機能しておらず、日本語入力が完全に遮断されている状態です。
これにより、どんなIMEを使っても「全角英数字しか入力できない」という同一の現象が発生してしまうのです。
過去の類似不具合との比較
実は、Minecraftでは過去にも似たような「日本語入力ができない」不具合が発生したことがあります。
特に、Windows 10版や旧バージョンでLWJGLやIME関連の仕様が変わったタイミングで、同様の現象が一時的に起こりました。
当時はWindowsのIME設定や互換モードを調整することで一時的に回避できましたが、今回の問題はそれよりも深刻で、マイクラ本体の入力処理部分が新仕様に未対応であるため、ユーザー側では完全に解決することが困難です。
また、以前の不具合は特定のOSバージョンでのみ発生していましたが、今回のものはすべてのWindows環境で共通して再現している点も大きな違いです。
このため、過去の対処法（IMEの切り替えや設定変更）はほとんど効果がなく、根本的な修正が行われるまでは改善が期待しにくい状況です。
Mojang公式の見解・プレイヤーの報告状況
現時点では、Mojang公式から正式な修正パッチや明確な発表は出ていません。
ただし、海外フォーラム「Mojang Bug Tracker」にはすでに複数の報告が寄せられており、「非英語圏でのIME入力が動作しない」というタイトルで複数のスレッドが立っています。
開発チームはこの報告を「確認済み」としており、将来的なアップデートでの修正を検討している段階のようです。
また、一部のユーザーからは「ベータ版やPreview版でも同様の問題が発生している」との報告もあるため、今後の修正版リリース時期には注目が集まっています。
このように、問題の原因は特定済みであるものの、現時点ではユーザー側ができる恒久的な解決策は存在しないのが現状です。
一時的な対処法と今後のアップデートへの期待
現時点では、Minecraft統合版1.21.120で発生している日本語入力不具合を完全に修正する方法は存在しません。
これはMojang側の内部コード修正が必要な問題であり、ユーザー側で設定を変えたり再インストールしたりしても根本解決には至らないためです。
しかし、少しでも快適にプレイを続けたいというユーザーのために、一時的な回避策や暫定的な対応方法はいくつかあります。
ここでは、現時点で有効とされている回避策と、今後の修正版に期待できるポイントについて解説します。
現時点でできる日本語入力の回避策
まず、最も簡単な一時的対応として挙げられるのが「外部でテキストを入力してからコピー＆ペーストする方法」です。
たとえば、メモ帳やブラウザ（Chromeなど）で日本語を打ち込み、それをコピーしてMinecraftのチャット欄に貼り付けることで、日本語を表示させることができます。
ただし、この方法ではリアルタイムなチャットには不向きであり、ゲーム中に頻繁に会話する場合は少し手間がかかります。
もう一つの回避策は、旧バージョン（1.21.100以前）に一時的に戻す方法です。
ただし、この方法はMicrosoft Store版では公式にサポートされておらず、自己責任となるため推奨はされません。
また、一部のユーザーは「Google日本語入力」を利用することで部分的に入力できるケースを報告していますが、安定性に欠けるため確実な解決にはなりません。
いずれにせよ、現在はMojangが修正版をリリースするまで待つのが最も安全で確実な選択肢と言えます。
不具合が解消されるまでのおすすめ対応方法
不具合が修正されるまでの間は、できるだけチャットや日本語入力を必要としないプレイスタイルに切り替えることが推奨されます。
たとえば、建築やサバイバルなどの単独プレイを中心に進めたり、ボイスチャットツール（Discordなど）を併用してコミュニケーションを取ることで、入力問題の影響を最小限に抑えることができます。
また、Mojang公式フォーラムやTwitter、Redditなどの情報源を定期的にチェックしておくことも大切です。
特に、ベータ版（Preview版）では修正版が先行して配信される場合があるため、次のアップデート内容を早期に確認する手段として活用できます。
さらに、WindowsのIME設定を「再起動後に自動的に英語モードで立ち上がらないようにする」など、細かな設定を整えておくこともトラブル回避に役立つでしょう。
次回修正版アップデートへの期待と注意点
Mojangがこの不具合を把握していることは確実であり、今後のアップデートで修正が行われる可能性が非常に高いと考えられます。
過去にも同様の入力関連バグが発生した際には、数週間から1か月以内に修正版がリリースされた例があります。
そのため、1.21.130または1.21.200あたりのアップデートで日本語入力機能が正常に戻る見込みがあります。
ただし、修正版がリリースされた場合でも、ゲーム本体と一緒にIMEやOSの再起動、キャッシュ削除を行うことが推奨されます。
これは古い設定情報が残っていると、修正版が適用されても正常に動作しないケースがあるためです。
ユーザーとしては、焦って非公式のパッチやMODを導入するのではなく、公式アップデートを待ちながら安全な方法でプレイを続けるのが最善です。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- マイクラ統合版1.21.120以降、日本語入力ができない不具合が発生している
- 症状は「全角英数字でしか入力できない」現象として報告多数
- 原因はMojangがLWJGLを更新した際、IMEサポートコードを更新しなかったこと
- そのため日本語・中国語・韓国語など非英語圏のIME入力がすべて影響を受けている
- 問題はユーザーの設定やPCの不具合ではなく、ゲーム側の仕様変更によるもの
- 現時点での有効な回避策は「コピー＆ペースト」または「旧バージョンの利用」
- Mojang公式は不具合を確認済みで、修正対応を検討中
- 過去の類似不具合からも、今後のアップデートで修正版が配信される可能性が高い
- 不具合が直るまではチャットを避け、ボイスチャットやメモ帳入力を活用するのが現実的
- 安全のため非公式ツールには手を出さず、公式修正を待つのが最も確実な方法
今回のアップデートによる日本語入力の不具合は、ユーザーの設定では解決が難しい根本的な問題です。
しかし、Mojangがすでに報告を受けており、将来的な修正版で修正される見込みが高いため、今は焦らずに公式の対応を待つのが最善の選択といえます。
その間は、コピー＆ペーストやボイスチャットなど代替手段を活用しながら、できる範囲で快適にプレイを続けていきましょう。
