みなとみらいスマートフェスティバルは、2018年から始まった比較的新しい横浜の花火大会です。
美しいみなとみらいの夜景を背景に、約30分間で2万発もの花火が次々と打ち上がる迫力満点のイベントで、まるで「弾幕ゲーム」のような密度の花火が夜空を彩ります。
公式の有料観覧席エリア(臨港パークや耐震バース、横浜ハンマーヘッド周辺の会場)は毎年チケット完売の人気ぶりで、当日券なしでは立ち入ることができません。
しかし「写真撮影が目的」の方なら、有料席に頼らなくても無料で花火を綺麗に撮影できる穴場スポットがいくつも存在します。
今回は撮影愛好家向けに、眺めの良さを重視した花火撮影のおすすめ穴場スポットを詳しくご紹介します。
各スポットの場所やアクセス、ベストな撮影ポジションやアングル、三脚使用の可否、混雑回避のコツ、さらには付近のフォトスポット・グルメ情報まで盛り込みました。
夏の横浜の思い出を最高の一枚に収めるために、ぜひ参考にしてください!
日本丸メモリアルパーク周辺 – 定番人気だが外せない絶景スポット
日本丸メモリアルパークは、写真好きにまずおすすめしたい鉄板スポットです。
横浜港に保存展示されている帆船「日本丸」が目印の公園で、海沿いの芝生エリアから花火を狙います。
ここは「ザ・みなとみらい」の夜景ともいえるヨットの帆のような形のインターコンチネンタルホテルや大観覧車コスモクロック21を花火と一緒に同じ画角に収められる絶好の構図が魅力です。
花火と横浜ランドマークが一枚の写真に収まる光景はフォトジェニックで、SNS映え間違いなしでしょう。
ベストポジション・アングル
日本丸メモリアルパークの海沿い芝生エリア最前列がおすすめです。
打ち上げ場所の臨港パーク方面に視界が開け、遮るものなく花火を望めます。
できればインターコンチ側(東寄り)に陣取ると、左手に観覧車、右手にインターコンチと花火というバランスの良い構図になります。
観覧車は花火打ち上げ中に消灯するため、花火と夜景を同時に撮るには工夫が必要です(後述します)が、それでもここからの眺めは格別です。
アクセスと混雑状況
最寄りは桜木町駅またはみなとみらい駅で、徒歩7分程度とアクセス良好です。
誰でも無料で入れる開放的な公園ということもあり、穴場スポットの中では一番人気で混雑する印象です。
花火開始は19:30頃ですが、写真を撮るなら夕方早めの到着が肝心。
実際2019年の開催時には18時過ぎには芝生最前列がほぼ三脚で埋まっていたとの報告もあります。
最前列で三脚を立てたい場合、16時〜17時台には現地入りしてポジション確保しておくのが安心です。
なお、場所取り後は交代でトイレに行ったり食事を済ませたりもできます。
パーク周辺にはランドマークプラザやクイーンズスクエア、横浜ワールドポーターズなど商業施設が近く、飲食店やフードコート、コンビニ(ローソンやセブンイレブン)も徒歩圏内にあります。
花火前にテイクアウトして軽食を用意したり、待ち時間に涼みがてらカフェで休憩するのも良いでしょう。
帰りは桜木町駅・みなとみらい駅が大混雑しますので、後述の「混雑回避のコツ」も参照してください。
三脚使用可否
公園内は特に三脚禁止のアナウンスはありません。
実際、多くの写真愛好家が大型三脚を持ち込んでおり、三脚を据えてじっくり撮影できます。
ただし周囲は暗く足元も見えにくいので、三脚の脚を広げる際は周りの人の迷惑にならないよう配慮しましょう。
芝生エリアなら比較的スペースがありますが、後方や通路では邪魔にならないよう注意が必要です。
付近のおすすめ
日本丸メモリアルパーク自体が夜景スポットであり、夕暮れ時には日本丸や高層ビル群が赤く染まる様子を撮影できます。
時間に余裕があれば、隣接する横浜みなと博物館前の広場から日本丸とランドマークタワーを背景に撮るのもおすすめです。
花火撮影後は撤収に時間がかかるので、焦らずゆっくり。
近くの「コレットマーレ」内の飲食店やカフェは遅くまで営業している店もあるので、余韻に浸りながら一休みするのも良いでしょう。
北仲通北第一・第二公園 – 新港エリアの穴場公園でゆったり撮影
北仲通北第一公園・北仲通北第二公園は、近年再開発が進む北仲エリア(馬車道駅付近)に新しく整備された小さな公園です。
周囲に高層マンションや商業施設が立ち並び、普段は子供の遊び場や散策スポットとなっています。
花火会場の臨港パークからやや内陸側に位置しますが、比較的近距離で大輪が見られる知る人ぞ知る穴場です。
ベストポジション・アングル
公園内の運河沿いに出れば、みなとみらい方面の視界が開けます。
高い建物に邪魔されずに済む北仲通北第一公園の水辺沿いがおすすめです。
ここからはコスモクロック21や観覧車の一部が見え、花火はその少し左側の空に上がるイメージです。
都市景観と花火を一緒に収めたい場合、周囲のビルをシルエットに入れて撮るのも面白いでしょう。第一公園は遊具もあり家族連れも来やすい雰囲気なので、三脚を立てるなら隅の方で遊具の邪魔にならないようにしましょう。
第二公園は木々が多く落ち着いた雰囲気なので、ベンチ付近でゆっくり撮影するのも良さそうです。
アクセスと混雑状況
みなとみらい線・馬車道駅から徒歩5分ほど、新高島駅からでも10分程度です。
臨港パークに比べれば圧倒的に人出は少なく、直前に行っても場所を確保できる可能性が高いです。
ただし大人数の観覧には向かない小規模な公園なので、早めに行っておけばなお安心でしょう。
周辺には北仲ブリック&ホワイト(商業施設)やコンビニもあり、飲み物やおやつを調達しやすいです。
新港エリアはトイレが少ないので、公園到着前に駅や商業施設で済ませておくと安心です。
三脚使用可否
公園内で三脚を禁止する明確なルールはないようですが、スペースが限られるためコンパクトな三脚がおすすめです。
柵やベンチを活用してカメラを固定する方法もあります。
周囲に遊んでいる子供がいる場合は、三脚にぶつかられないよう注意しましょう。
付近のおすすめ
北仲エリアから徒歩圏には運河パーク(カップヌードルミュージアムパーク)や赤レンガ倉庫など写真映えスポットが点在しています。
花火開始まで時間があるときは、運河沿いを散歩しながら歴史的建造物の横浜税関(クイーンの塔)や万国橋付近からの港風景を撮影するのも一興です。
おしゃれなカフェやレストランも多いエリアなので、観覧後に馬車道や関内エリアで遅めの夕食をとる計画を立てておくのも良いですね。
ポートサイド公園– 横浜駅東口近くの穴場ウォーターフロント
ポートサイド公園は、横浜駅東口から海沿いに15分ほど歩いた場所にある細長い公園です。
みなとみらい地区とは帷子川を挟んで向かい合う位置で、距離はありますが視界の開放感が抜群。
水際にはベンチや遊歩道が整備され、デートや散歩に訪れる人もいます。花火会場からは離れていますが、打ち上げ花火はしっかり見えるため人混みを避けてゆったり撮影したい人向けのスポットです。
ベストポジション・アングル
公園内どこからでも花火自体は見えますが、写真を撮るなら川沿いの護岸エリアに出ると良いでしょう。
対岸のみなとみらいの高層ビル群越しに花火が上がる形になるので、広角レンズで横浜の夜景パノラマ+花火を狙えます。
特におすすめは、公園南端(ベイクォーター寄り)の開けた場所です。
ここからはランドマークタワーや観覧車も遠望でき、花火と一緒に横浜らしい風景を収められます。
夜景は少し距離があるため、中望遠〜望遠レンズで花火を大きめに切り取るのもありです。
アクセスと混雑状況
横浜駅東口からポートサイド地区を抜けて徒歩15分程度。
みなとみらい駅や新高島駅から歩く場合は海沿いのデッキを経由して20分ほどです。
駅から距離がある分、人出はかなり少なく、直前に行っても余裕で三脚を構えられるでしょう。
帰りは横浜駅方面へ歩くルートになりますが、大勢の帰宅客と合流する手前に位置するため、横浜駅まで比較的スムーズに戻れるメリットもあります。
三脚使用可否
公園の広場やデッキ部分は空いていれば三脚設置可能です。
地面が平坦でない箇所もあるので、三脚の脚をしっかり固定しましょう。
人が少ないとはいえ、遊歩道に三脚を置く際は散歩中の人の通行を妨げないよう配慮が必要です。
付近のおすすめ
公園近くには横浜ベイクォーターやそごう横浜店があり、買い物や食事にも便利です。
花火前にベイクォーターの屋上庭園から港の景色を撮影したり、軽く腹ごしらえしてから会場入りするのも良いでしょう。
ポートサイド公園は昼間の風景もフォトジェニックなので、明るい時間帯に訪れて港沿いのモニュメントやベンチを絡めた写真を撮っておくのもおすすめです。
大さん橋(横浜港大さん橋国際客船ターミナル)– 横浜港を一望できる定番展望デッキ
大さん橋は横浜港に突き出た国際客船ターミナルで、屋上が広大なウッドデッキの展望スペースになっています。
普段から港の風景や夜景撮影スポットとして人気で、デートコースにもよく登場するロマンチックな場所です。
360度見渡せる眺望のおかげで、花火大会の日も多くの人が訪れますが、スペースが広い分うまく場所を確保すれば撮影も可能です。
ベストポジション・アングル
大さん橋は花火会場からやや東寄りに離れているため、花火は臨港パークのさらに左後方(西側)の空に上がります。
屋上デッキの南西側エリア(赤レンガ倉庫側を向く位置)に陣取ると、みなとみらいのビル群越しに花火が上がる光景をカメラに収められます。
広角レンズで港のパノラマと一緒に捉えると、横浜らしい夜景と花火の共演が楽しめます。
逆に望遠で花火だけ大きく切り取るとビルが邪魔になる可能性があるので、中〜広角で構図を工夫すると良いでしょう。
運が良ければ、デッキから観覧車のライトアップやベイブリッジ方面の景色も同時に入れ込むことができます。
アクセスと混雑状況
みなとみらい線・日本大通り駅から徒歩7分程度。花火当日は大さん橋も多くの見物客で賑わいますが、何しろキャパシティが大きいので身動きが取れないほどではありません。
ただし、当日に大型客船が停泊している場合は視界が遮られる可能性があります。
事前に大さん橋の客船スケジュールを確認し、もし花火時間帯に船がいるようなら他のスポットに切り替えた方が無難です。
混雑自体は有料席エリア周辺よりは穏やかですが、人気スポットゆえ19時前後には好位置が埋まることも考えられます。
早めに行って潮風にあたりながらのんびり待つくらいの気持ちが良いでしょう。
大さん橋ターミナル内には広めのトイレや自販機、カフェもあり、休憩設備が整っています。
周囲には山下公園や横浜中華街も近いので、花火観覧前後に散策や食事を楽しむ計画も立てやすいスポットです。
三脚使用可否
大さん橋は三脚を使用するカメラマンも比較的多い場所です。
公式に禁止はされていませんが、人が多い時は脚立や大型三脚の使用は自粛するよう求められる場合があります。
周囲に人がいる状況では、三脚はできるだけ低めにセットし、自分の足元から離れないようにしましょう。
ウッドデッキは人が歩くと振動が伝わりやすいので、シャッターを押すタイミングは周囲の動きも見計らうとブレ写真を減らせます。
付近のおすすめ
大さん橋から徒歩圏には象の鼻パークや横浜赤レンガ倉庫など、夜景が綺麗な撮影スポットが多数あります。
特に赤レンガ倉庫周辺はライトアップされた建物越しに観覧車が見える絶好の構図があり、花火前の時間に撮影しておくと横浜らしい写真が増やせます。
また、中華街でテイクアウトできる中華まんやおやつを買って持ち込めば、待ち時間に小腹を満たせて一石二鳥です。
港の見える丘公園 – 夜景と花火を高台から望む絶景ポイント
港の見える丘公園(丘公園)は、山手エリアの高台にある横浜屈指の夜景スポットです。
その名の通り港を一望でき、みなとみらいの高層ビル群やベイブリッジ方面まで見渡せます。
緑豊かな園内には薔薇園や西洋館もあり、昼夜問わず観光客が訪れますが、花火大会の日も比較的人混みを避けて鑑賞できる穴場として知られています。
ベストポジション・アングル
園内の展望台(展望デッキ)がベストです。
高台から眼下に港の風景が広がり、その先に花火が打ち上がります。
距離は離れますが、そのぶん花火と横浜の街全体を眺める壮大な写真が狙えます。
広角レンズで港の広がりを見せつつ、空高く開く花火を収めるのも良いですし、望遠レンズで花火をアップにして周囲の夜景をぼかすのもドラマチックです。
ここからだとみなとみらいのビル群が花火の手前にシルエット状に入るため、低めに上がる花火は建物に隠れる可能性があります。
ビルの上に出る大玉を狙ってシャッターを切り、絵葉書のような一枚を狙いましょう。
アクセスと混雑状況
みなとみらい線・元町中華街駅から丘の上へ徒歩10分ほど(急な坂道あり)。
山下公園や元町商店街からもアクセスできます。高台で広々とした公園ということもあり、極端な混雑はしませんが、花火開始直前には展望エリアが観覧客でいっぱいになる可能性があります。
撮影をメインにするなら早めに行って三脚を据えておくのが安心です。
ベンチも多いので、シートを敷いてのんびり待機している人もいます。
丘公園には夜間使える公衆トイレもあります。
周辺に売店はないため、飲み物や食べ物は元町エリアで事前に調達しておきましょう。
帰りは元町中華街駅方面へ下れば、駅周辺の混雑もそれほどではないはずです。
三脚使用可否
公園内での三脚使用は特に禁止されていません。
展望台は広く柵も高めなので、柵越しに三脚を立てて撮影する人もいます。
ただし、観覧のみの方々もいるので通路を塞がないよう配慮は必要です。
地面が土や芝生なので三脚は安定しますが、人が歩く振動はありますのでしっかり固定しましょう。
付近のおすすめ
港の見える丘公園に来たなら、隣接するフランス山や外国人墓地周辺の散策もおすすめです。
夕方の時間にはレトロな街並みと港の景色が美しく、こちらも絶好の撮影タイムです。
また元町商店街にはオシャレなカフェが多数ありますので、花火鑑賞後に立ち寄って余韻を楽しむのも良いでしょう。
少し足を伸ばせば山手西洋館で夜景撮影を楽しんだり、帰りに中華街で夜食を楽しむこともできます。
野毛山公園 – 隠れた高台から横浜の街越しに花火を望む
野毛山公園は桜木町駅から徒歩15分ほど丘を登った先にある公園で、野毛山動物園が隣接しています。
横浜の街を見下ろす展望台があり、ランドマークタワーから観覧車まで一望できるビューポイントです。
距離は離れますが、地元の人の間では「実は花火がしっかり見える穴場」として知られ、ゆったり見物できます。
ベストポジション・アングル
園内の展望台(野毛山展望台)がベストです。
ここからはみなとみらいの高層ビル群が眼下に広がり、その上空に花火が開く形になります。
写真を撮るなら中望遠〜望遠レンズがあると便利です。
街明かりとの明暗差が大きいので、露出調整に注意して花火の光をしっかり捉えましょう。
手前に木々のシルエットを入れてフレーミングすると、写真に奥行きが出ます。
野毛山の展望台はそれほど大きくないので、良い場所は早めに確保するのが吉です。
なお、公園内の他の開けた場所(例えば動物園横の広場)からも角度次第で見える場合がありますが、展望台が一番おすすめです。
アクセスと混雑状況
JR桜木町駅、または京急日ノ出町駅からいずれも徒歩15分前後で坂を上ります(夜は少し暗いので懐中電灯アプリなどあると安心です)。
公共交通の便はあまり良くないためか、花火当日も人出はまばらです。
地元の家族連れや写真好きが数人〜十数人ほど集まる程度で、場所取りに苦労することは少ないでしょう。
とはいえ展望台は狭いので、確実に三脚を立てたいなら早めに着いておくのが理想です。
動物園が17時頃に閉園するため、その後は人通りが減ります。
帰りは下り坂になりますが、桜木町駅方面へ向かえば途中から大通りに出るので安心です。
三脚使用可否
公園での三脚利用は問題ありません。展望台には柵があるので、柵の隙間からレンズを出す形で設置できます。
他の見物客もいる場合は、三脚を広げすぎず譲り合って撮影しましょう。
野毛山公園は比較的静かで振動も少ないため、じっくり長時間露光で撮影ができます。
付近のおすすめ
野毛山エリアといえば、ふもとの野毛飲食街。花火の後は野毛のディープな居酒屋街で打ち上げをするのも横浜通の楽しみ方です。
もう少しライトに行きたい場合は、桜木町駅前の商業ビル「コレットマーレ」内のレストランやカフェも利用できます。
また、野毛山から桜木町に下る途中には夜景スポットの大岡川沿いがあり、ライトアップされた街路灯と川面に映る夜景が綺麗なので、帰り道にカメラを構えてみてはいかがでしょう。
その他のユニークな鑑賞スポット
上記以外にも、「混雑を避けつつ花火を楽しみたい」「ちょっと変わったシチュエーションで撮影したい」という方に向け、いくつかユニークなスポットを紹介します。
横浜みなとみらい 万葉倶楽部(展望足湯庭園)
みなとみらいにある温泉施設「万葉倶楽部」の屋上には、観覧車を正面に望む足湯付きの展望デッキがあります。
有料(入館料が必要)ではありますが、浴衣姿でくつろぎながら花火鑑賞&撮影という贅沢な体験が可能です。
三脚は持ち込めますが、場所が限られるためコンパクトにまとめるのが良いでしょう。
混雑も入場者数次第なので、大勢に揉まれることなく花火を見たい方に穴場的存在です。撮影の際は湯気でレンズが曇らないよう注意してくださいね。
デッキからは観覧車やインターコンチも近く、大迫力の花火が楽しめます。
施設内にレストランもあるので、花火後はゆっくり夜景を眺めつつお食事もできます。
大黒ふ頭・大黒大橋
車やバイクで行ける方向けですが、大黒ふ頭の高架橋(大黒大橋)は花火とみなとみらいの夜景を遠望できる超穴場スポットです。
打ち上げ会場から対岸に位置し、距離はありますが、圧縮効果で横浜のビル群と花火を一枚に収めることができます。
夜景写真家の間では有名な場所で、三脚を構えて撮影している人もいます。
ただし橋の上は風が強く揺れもあるため、長秒露光では写真の何割かはブレてしまう覚悟が必要です 。
できるだけシャッター時間を短くしたり、連写して良いコマを拾う工夫をしましょう。
アクセスが少々大変で、帰りも混雑と無縁なぶん交通手段の確保が必要ですが、「誰も撮っていないような花火写真を撮りたい!」という上級者には検討の価値ありです。
横浜ランドマークタワー スカイガーデン
最後に番外編として、横浜ランドマークタワーの展望台「スカイガーデン」からの鑑賞も触れておきます。
地上273mの高さから見下ろす花火はまた格別で、室内なので天候も気にせず楽しめます。
写真撮影に関してはガラス越しになるため本格的には難しいですが、コンパクトカメラやスマホで記念写真程度なら十分可能です。
三脚や一眼レフで本格撮影したい場合は、ガラス映り込み防止の工夫が必要で、三脚も使用不可のため手持ち撮影になります。
それでも涼しい室内で快適に花火を眺めたい方には穴場と言えるでしょう。
展望台から降りればランドマークプラザ内で食事もできますので、ゆったり優雅な花火鑑賞をしたい人向けです。
混雑回避と快適な撮影のコツ
最後に、スムーズに花火撮影を楽しむための混雑回避のポイントや快適撮影のアドバイスをまとめます。
どのスポットを選ぶにせよ、準備と工夫次第で当日の充実度が変わってきます。
以下のコツをぜひチェックしてください。
早め行動&下見
人気スポットで撮影したい場合は明るいうちから現地入りしましょう。
場所取りは余裕を持って行い、できれば事前に下見もしてベストアングルをイメージしておくと安心です。
「最前列は16時までに行けば入れそう」といった現地報告もあります。
逆に直前に行っても大丈夫そうな穴場(高島水際線公園など)でも、暗闇で慌てないよう明るい時間に一度訪れておくと良いでしょう。
駅の混雑を避ける
花火後は最寄り駅が大混雑します。みなとみらい駅・桜木町駅周辺では入場規制がかかるほどです。
公式サイトでも混雑緩和のため他駅利用が推奨されており、「横浜駅、みなとみらい線新高島駅、馬車道駅、日本大通り駅」を使うよう呼びかけています。
例えば日本丸メモリアルパーク周辺なら馬車道駅が徒歩7分ほどで比較的空いています。
元町・山手エリアにいた人は石川町駅や関内駅まで歩く手もあります。
元気があるなら横浜駅まで歩いてしまう(約15分)という裏技も有効で、「入場規制のみなとみらい駅に並ぶより、歩いて横浜駅に行った方が早く帰宅できる」との声もあります。
帰りの動線も考えて鑑賞場所を選ぶと、撤収時に疲れがぐっと軽減します。
持ち物と服装
撮影機材は必要最低限に厳選しましょう。カメラ本体にレンズ数本、三脚、予備バッテリーやレリーズ(リモートシャッター)など。
荷物はコンパクトにまとめ、人混みの中でも邪魔にならないようにするのがマナーです。
夏場とはいえ夜は海風で肌寒く感じることもあるので、軽い上着やレインウエアもあると安心。
虫除けスプレーや汗拭きタオル、飲み物もお忘れなく。
またレジャーシートや折りたたみ椅子があると待ち時間に便利ですが、場所を取るので混雑地では控えめに。
なお、有料席や施設内で観覧する場合は各会場の持ち込みルール(アルコール禁止など)も事前に確認しておきましょう。
写真撮影テクニック
花火撮影の基本として、三脚+低ISO+手動設定が鉄則です。
シャッタースピードは2〜5秒程度の長秒露光で光の軌跡を写し込み、絞りはF8〜F11前後が目安。
ピントは事前に無限遠付近に合わせてマニュアルフォーカス固定すると確実です。
レリーズやリモコンがあればベストですが、なければタイマー撮影で手ブレを防ぎましょう。
複数発の花火を一枚に収めたいときは、バルブモードで黒画用紙を使った多重露光テクニックも活用できます。
なお、先述のようにみなとみらいの観覧車(コスモクロック)は花火打ち上げ中は消灯します。
観覧車を写真に入れたい場合、花火終了後に再点灯した観覧車を撮影し、あとで花火の写真と合成する手法もあります(Photoshop等で比較的簡単に合成可能とのこと)。
上級者向けですが、観覧車が光輝く絵になるので興味があれば試してみてください。
さらに、大会名物の「千輪花火」(多数の小花火が一斉に開く大玉)は1大会で数発程度しか上がらないので、見逃さないよう連続でシャッターを切りましょう 。
「ここぞ」という見せ場では予備カメラやスマホでも動画を回すなど、色々な形で記録しておくと後で楽しめます。
周囲への配慮
撮影に夢中になると周りが見えなくなりがちですが、マナーを守ってこそ皆が気持ちよく花火を楽しめます。
三脚や自撮り棒の取扱い、喫煙や大声での会話など、周囲の観覧客への気遣いを忘れずに。
特に撤収時は足元が暗く混雑しますので、自分の機材やゴミを素早く片付け、来たときよりも綺麗に。
その場にいる全員が「また来年も来たい」と思えるような、素敵な花火の夜にしましょう。
まとめ
みなとみらいスマートフェスティバルにおける花火撮影の穴場スポットと撮影攻略法をご紹介しました。
横浜ならではの夜景と大迫力の花火のコラボレーションは、写真愛好家にとって一年に一度の大きなチャンスです。
ぜひ事前準備をしっかり整えて、あなただけのベストショットを収めてきてください。
眺めの良い穴場を味方に、夏の夜空に咲く大輪の花を思う存分楽しみましょう!