逗子海岸花火大会は湘南を代表するロマンチックな夏の風物詩です。
約7,000発もの花火が音楽に合わせて夜空を彩り、フィナーレには連続で打ち上がる大迫力の演出がカップルの心を震わせます。
しかし毎年10万人以上が訪れる人気イベントだけに、会場は満員電車さながらの混雑に…。
そこで本記事では、混雑を避けつつ二人でゆったり花火を楽しめる穴場スポットを厳選してご紹介します。
各スポットのロケーションや雰囲気、トイレの有無やアクセス方法なども詳しく解説。
さらに、花火大会前後のおすすめデートプランや持ち物・服装のアドバイス、スムーズに行き来するためのアクセス情報も網羅しました。
逗子海岸花火大会を大切な人と最高の思い出にするためのヒントが満載です。
夏の夜空を彩る逗子海岸花火大会は、湘南エリアでも最大級の人気を誇る花火イベントです。
毎年約10万人もの観客が詰めかけるため会場は大混雑ですが、カップルでロマンチックに花火を楽しむなら少し離れた穴場スポットを狙うのがおすすめ。
ここでは逗子海岸花火大会の基本情報と、混雑を避けられるカップル向け鑑賞スポット、さらにデートプランや持ち物・アクセス情報までトータルにご紹介します。
逗子海岸花火大会の基本情報
開催日時・打ち上げ数
例年5月下旬頃の19:30~20:15前後に開催され、約7,000発の花火が打ち上げられます。
コロナ禍による中止を経て2023年に4年ぶりに復活し、2025年も5月22日(木)に開催されます。
逗子湾に浮かべた船から花火を打ち上げるスタイルで、音楽とのコラボレーション演出が特徴です。
特にラスト数分間に数千発を一気に打ち上げるグランドフィナーレは圧巻で、毎回観客を感動させています。
水中花火(海面で開く花火)もあり、海辺ならではの演出が楽しめます。
会場の雰囲気
正式な観覧会場は逗子海岸の砂浜で、海岸沿い一帯が観覧エリアになります。
広い砂浜があるとはいえ有料席も設けられるため一般エリアは限られ、開演前からシートを広げる人々でぎっしりです。
砂浜以外にも近隣にいくつか定番の鑑賞スポットがありますが、花火を正面から真正面に見るならやはり逗子海岸が一番です。
一方で混雑は避けられず、トイレ待ちや帰りの駅まで長蛇の列は覚悟が必要です。
そこで次章では、比較的人出が少なくゆったり鑑賞できる穴場スポットを紹介します。
カップルに嬉しい穴場観覧スポット紹介
メイン会場の逗子海岸以外にも、逗子市周辺には花火が見えるスポットが点在しています。
角度が正面ではないため一部見えづらい演出もありますが、高く上がる花火であれば十分鑑賞可能な場所ばかりです。
それでは、カップルでのんびり花火を楽しめるおすすめ穴場スポットを見ていきましょう。
各スポットごとに見やすさ(観覧条件)や混雑度合い、ロケーション、トイレ設備、アクセス方法を具体的に解説します。
小坪漁港・小坪海浜公園周辺
逗子海岸の西側、リビエラ逗子マリーナのすぐ南隣に位置するのが小坪漁港周辺です。
漁港に併設された小さな海浜公園があり、ここが絶好の穴場観覧スポットになっています。
芝生が広がる海沿いの公園で開放的な雰囲気であり、地元の方が数組訪れる程度で混雑は控えめです。
眼前に大崎の岬(小高い丘)があるため花火の一部が遮られますが、高く打ち上がった花火は問題なく鑑賞できます。
水上花火や低い位置の仕掛け花火は見えにくいものの、空一面に咲く大輪の花火を二人で静かに眺めるにはぴったりでしょう。
トイレの有無
公園内に常設のトイレはありません。
鑑賞中にトイレに行きたくならないよう、事前に済ませておくのが無難です。
逗子マリーナ方面まで足を延ばせば商業施設内のトイレ利用も検討できます。
アクセス方法
JR逗子駅または京急逗子・葉山駅から京急バス「小坪経由・鎌倉駅行き」に乗り、「小坪」バス停で下車徒歩5分程度です。
逗子駅から歩く場合は約30分かかりますので、バス利用がおすすめです。
車の場合、周辺に有料駐車場は少ないため、公共交通機関の利用が無難でしょう。
披露山公園(ひろやまこうえん)
逗子市街と海を見下ろす高台にある披露山公園は、知る人ぞ知る穴場ビュースポットです。
標高93mの山頂付近に位置し、園内の展望台からは逗子市街地や相模湾、江の島、富士山までも一望できます。
花火大会当日は打ち上げ会場を後ろ側(山側)から見下ろす形になりますが、遮るもののない夜空に開く花火を広範囲に眺められます。
「裏側から見る花火もなかなか幻想的」と評判で、毎年訪れる常連カップルもいるほどです。
混雑度
広い公園で観覧スペースも多いため、当日は周辺住民や写真愛好家が集まる程度で比較的ゆったりしています。
ただし展望台の定位置は人気なので、少し早めに行って場所を確保すると安心です。
トイレ・設備
園内に公衆トイレがあります。
小規模ながら動物広場(サルやクジャクなど)もあり、ベンチも設置されているので待ち時間ものんびり過ごせます。
駐車場もありますが17時頃には閉門してしまうため車は途中までしか入れません。
アクセス方法
JR逗子駅または京急逗子・葉山駅から京急バス「小坪経由 鎌倉駅行き」に乗車、「披露山入口」バス停で下車し15分ほど坂道を登ります。
バス停から公園入口までは住宅街の急な上り坂なので、歩きやすい靴で向かいましょう(帰りは夜道になりますので懐中電灯があると安心です)。
タクシーを利用する場合は公園駐車場近くまで行ってもらえます。
大崎公園
披露山公園から谷を挟んだ向かい側に位置するのが大崎公園です。
標高約77mの高台にあり、15分ほど丘を登ると逗子湾を見下ろす広場に出ます。
ここからは逗子海岸を眼下に、花火の打ち上げ場所を斜め上から望むような形で鑑賞できます。
逗子市街の夜景越しに開く花火はとてもロマンチックで、カップルで静かに楽しむには最適なスポットです。
披露山公園と同様に大迫力の花火というよりは、夜景と花火をセットで眺める絶景ポイントといった趣があります。
混雑度
披露山公園よりさらに人出が少なく、地元の人がぽつぽつと集まる程度です。
隣接の披露山庭園住宅の住民の散歩コースにもなっているため、すれ違う際はマナーを守り静かに鑑賞しましょう。
トイレ・設備
入口付近にバリアフリー対応の綺麗な公衆トイレがあります。
園内には水飲み場やベンチも整備され、芝生エリアもあるので座ってゆっくり鑑賞できます。
アクセス方法
披露山公園とは反対側の小坪地区から登るルートになります。
JR逗子駅・京急逗子葉山駅から小坪経由の京急バスで「小坪」下車。
小坪トンネル近くの登山口から遊歩道を15分ほど登ります(足元は暗いので懐中電灯必携)。
車の場合、頂上付近までの細い道は地元民以外の通行はおすすめしません。
ふもとのコインパーキングに停めて歩くか、タクシーを利用しましょう。
逗子マリーナ周辺
ヤシの木が並ぶリゾート感あふれるリビエラ逗子マリーナ周辺も、実は花火鑑賞の穴場です。
マリーナは逗子海岸の西端、小坪地区に位置し、マリーナ内の海沿いから東方向に花火を見る形になります。
視界の左手に先述の大崎の丘があるため、見えるのは高く上がる花火のみとなりますが、リゾートの雰囲気の中で花火を眺める体験は特別です。
打ち上げ場所から約1.7km離れていますが、夜空に開く大輪は十分に鑑賞できます。
ヤシ並木やボートのシルエット越しに見る花火は絵になるため、写真好きのカップルにもおすすめです。
混雑度
大会当日もマリーナ内は宿泊客やレストラン利用客以外は人が少なく、落ち着いています。
ただしマリーナ敷地は私有地のため立ち入り可能なエリアに注意しましょう(桟橋など関係者以外立入禁止の場所があります)。
トイレの有無
マリーナ内の施設(レストランやショップ棟)にトイレがあります。
営業終了後は利用できない可能性があるので、利用するなら早めに済ませておきましょう。
アクセス方法
JR逗子駅・京急逗子葉山駅から京急バス「小坪経由」などで「リビエラ逗子マリーナ前」バス停下車すぐ。
所要約10分です。
車の場合はマリーナ併設の有料駐車場(台数限定)がありますが、花火客向けには開放されない可能性があるため注意してください。
葉山港・小浜海岸周辺
逗子市のお隣、葉山町にある葉山港・小浜(こはま)海岸も穴場的な鑑賞スポットです。
逗子海岸のすぐ南隣に位置しており、打ち上げ場所から直線約1kmと近いため、横から見る形にはなりますが花火の見え方は良好です。
有名フレンチレストラン「ラ・マーレ」近くの海岸から眺める花火は、海面に映る光も相まってロマンチック度満点。
逗子の公式観光サイトでもおすすめスポットとして紹介されるほどの好条件ですが、知名度はそこまで高くなく穴場的存在です。
混雑度
葉山港周辺には地元住民が集まる程度で、逗子海岸ほどの混雑はありません。
ただし海岸沿いの道路は当日夕方以降交通規制が敷かれる場合があるため、車の乗り入れはできません。
トイレの有無
葉山港に公衆トイレが設置されています。
港の釣り客向けトイレですが花火の際も利用可能です。
また近隣にカフェやレストランも複数あるため、飲食ついでに借りることもできるでしょう。
アクセス方法
JR逗子駅・京急逗子葉山駅から京急バス「逗11・12系統(海岸回り)」に乗り、「鐙摺(あぶずり)」バス停下車すぐです。
所要約10分ですが、花火当日は渋滞でバスが遅れる可能性があります。
逗子駅から歩いても20〜25分程度ですので、帰りはバスを待たず歩いて駅に戻るほうが早いこともあります。
状況に応じて徒歩も選択肢に入れましょう。
森戸海岸
葉山港からさらに南へ行き、葉山マリーナの先に広がる森戸海岸も候補に挙がります。
逗子の花火会場から約2km離れるため迫力はやや落ちますが、それでも高く打ち上がる花火ははっきり鑑賞できます。
海岸に建つ鳥居で有名な森戸神社越しに見る花火は風情があり、写真映えもします。
砂浜が広く開放感があるので、レジャーシートを敷いて寝転びながらゆったり花火見物…という贅沢も可能です。
混雑度
逗子から距離がある分、人出は穴場スポット中でも少なめです。
地元葉山の若者グループや家族連れがのんびり過ごしている程度なので、カップルで静かに過ごせます。
トイレの有無
海岸近くに公衆トイレあり。夏の海水浴シーズンには海の家も出る浜なので、トイレ設備は整っています。花火大会当日も利用可能です。
アクセス方法
JR逗子駅・京急逗子葉山駅から京急バス「逗11・12系統」で「森戸海岸」バス停下車(約15分)。車なら葉山町営の森戸海岸駐車場がありますが、満車の場合が多いので注意してください。
以上、代表的な穴場スポットを紹介しました。
ほかにも田越川河口付近(国木田独歩碑周辺)は打ち上げ場所至近で遮るものがなく迫力ある花火を楽しめます 。
また、第一運動公園(逗子市池子)も2kmほど離れていますが広々として人が少なく、駐車場とトイレ完備で安心して鑑賞できます。
自宅からゆっくりYouTubeライブ配信で観る…という究極の穴場(?)を推す声もありますが 、やはり生の花火は現地で見たいもの。カップルの好みや移動手段に合わせて最適なスポットを選んでみてください。
花火大会前後のおすすめデートプラン
花火鑑賞だけでなく、その前後の過ごし方もデートの大事なポイントです。
ここでは花火大会当日を存分に楽しむためのモデルデートプランを提案します。
17:00 逗子散策&ディナー
仕事帰りに直行する場合でも、少し早めに逗子に到着できるなら夕暮れ時の散策がおすすめです。
まずは海岸沿いを二人で散歩し、夕日が沈む湘南の海を眺めながらロマンチックな雰囲気に浸りましょう。
逗子海岸近くにはおしゃれなカフェやレストランも点在しています。
例えば、逗子マリーナ内にある「マリブファーム逗子マリーナ」は西海岸風の開放的なレストランで、海辺のリゾート気分を味わいながらヘルシー志向のディナーが楽しめます。
テラス席からサンセットが望めるので雰囲気は抜群です(※花火開始が近づく19時頃には閉店となるため、利用する場合は時間に余裕を持って)。
一方、葉山方面で鑑賞予定なら「ラ・マーレ・ド・茶屋」といった海辺の老舗フレンチで早めのディナーを楽しむのも良いでしょう。
海に面したテラス席が人気で、タイミングによっては食事をしながら遠目に花火を望むこともできます。
夕食を済ませたら、各穴場スポットへ移動して花火開始を待ちます。
19:30~20:15 花火鑑賞
いよいよ花火大会スタート!
紹介した穴場スポットで周囲の景色とともに花火を満喫してください。
メイン会場ほどの大音響ではないにせよ、夜空に咲く大輪と海上を照らす光の反射は現地だからこそ味わえる感動です。
二人で肩を寄せ合って眺めれば、非日常の美しさにきっと会話も弾むことでしょう。
20:30 花火終了後
花火が終わると人の大移動が始まりますが、穴場スポットにいる場合は比較的スムーズに引き上げられます。
それでも駅や道路が混み合う時間帯ですので、慌てず余韻を楽しむのがおすすめ。
例えば逗子駅周辺まで戻ってから、落ち着いた雰囲気のバーやカフェで二次会デートはいかがでしょうか。
逗子駅前には夜遅くまで営業しているカフェもありますし、少し歩いて新逗子駅近くの隠れ家バーでお酒を嗜むのも大人デートにぴったりです。
帰りの電車の混雑を避ける意味でも、花火後にもう一軒寄り道するくらいの余裕があるとスマートでしょう。
アクセス情報(行き方・帰り方のコツ)
逗子海岸花火大会への主なアクセス手段と、混雑をなるべく回避するポイントを押さえておきましょう。
公共交通機関でのアクセス
最寄り駅はJR横須賀線の逗子駅(東京方面から横須賀線直通、湘南新宿ラインも一部直通あり)と、京急本線直通の逗子・葉山駅(旧新逗子駅)です。
どちらの駅からも海岸方面へ徒歩約10分で会場に到着します。
花火大会当日は夕方以降、逗子駅も逗子・葉山駅も大変混雑します。
行きは18時台までに到着できる電車に乗ると比較的スムーズです。
帰りは20:30~21:30頃の上り電車が満員になりますので、時間をずらすか臨時列車の運行情報をチェックすると良いでしょう。
バスの活用
逗子駅・逗子葉山駅から各穴場スポット方面へ京急バスが運行しています。
披露山公園や小坪エリア、葉山方面へは本数もありますが、花火後は道路渋滞でバスも遅延・満員になりやすいです。
行きはバスで、帰りは徒歩に切り替えるといった柔軟な対応がおすすめです。
特に葉山方面から逗子駅へのバスは花火後乗れない可能性が高いので、歩きやタクシーも検討しましょう。
自家用車でのアクセス
公式には車での来場は推奨されていません。
当日は近隣道路が通行止めになる箇所もあり、駐車場も会場には用意がありません。
逗子海岸周辺の有料駐車場も早い時間に満車となり、道路渋滞で身動きが取れなくなります。
どうしても車で行く場合は、少し離れたコインパーキングを事前に予約できるサービス(akippa等)を利用する手もありますが、費用もかかりますし帰りも渋滞に巻き込まれる覚悟が必要です。
できるだけ公共交通機関を利用しましょう。
帰りの混雑回避策
花火終了直後は、逗子駅の改札に入場制限がかかるほど混雑する年もあります。
穴場スポットで鑑賞している場合でも、駅に着けば同じ状況です。
そこで時間差帰宅が有効。前述のように花火後にカフェで時間を潰したり、駅近のコンビニで飲み物を買ってベンチで休憩したりして、ピークを避けてから帰路につきましょう。
また、JRと京急のどちらでも都内へ戻れる場合は、混雑状況を見て空いていそうな方の路線を選ぶのも一手です。
まとめ
逗子海岸花火大会は混雑必至の人気イベントですが、今回ご紹介したカップルにおすすめの穴場スポットを活用すれば、喧騒を離れて二人だけの時間を楽しむことができます。
小坪漁港の静かな海辺や披露山公園・大崎公園の夜景スポット、リゾート感漂う逗子マリーナ周辺、そして葉山側のビーチなど、それぞれ異なる魅力があるのもポイントです。
トイレやアクセス方法など事前にチェックしておけば当日も安心して過ごせるでしょう。
大切な人と眺める花火は特別な思い出になります。
混雑を上手に避けて、湘南の夜空に咲く7,000発の花火を心ゆくまで堪能してください。
きらめく花火とともに過ごす時間が、カップルにとって忘れられない最高の夏の一夜になりますように。楽しんできてくださいね。