新幹線のほとんどでは、乗客は自由席と指定席のどちらかを選んで乗車できます。
しかし、東北新幹線のはやぶさには自由席が設けられていないことを知らない人も多いのではないでしょうか。
もし
- 「自由席特急券ではやぶさに乗ってしまった場合、どう対処すれば良いか」
- 「普段は自由席を利用しているけれど、立ち乗りは可能なのか?」
といった疑問や心配をお持ちかもしれません。
この記事では、はやぶさで自由席特急券で間違って乗車してしまった場合の対処法や立ち乗りに関するルールについてご説明します。
東北新幹線はやぶさに誤って自由席特急券で乗車!立ち乗りは可能か?
「東北新幹線はやぶさに自由席特急券で乗ってしまった!」
そんな時、一体どうすればいいのでしょうか。
突然のことに驚いてしまいますよね。
私自身も過去に同じような状況に陥り、焦りと不安でいっぱいになったことがあります。
また、友人たちも同じような体験をしたことがよくあります。
結論として、乗車した電車が「満席の場合」と「空席がある場合」で対応方法が異なります。
立ち乗りについては、満席の場合にのみ可能です。
詳細な対応方法は後述します!
はやぶさは指定席のみ
はやぶさでは、指定席の予約が必須であり、自由席は存在しません。
はやぶさは他の新幹線と比べても、料金が約100~520円ほど高く設定されており、さらに530円の指定席料金が追加されます。
私としては、経済的な負担を減らしたいので、この追加料金はかなりの痛手です。
「自由席が無ければ立っていれば問題ないだろう」と考える人もいるかもしれませんが、自由席特急券を持っていても、自由席以外の場所に立ち入ることは許されていません。
したがって、はやぶさを自由席特急券で利用することは規則違反となるため、注意が必要です。
多くの人が「新幹線には自由席が存在する」と思い込んでいます。
実は、私もそのうちの一人でした。
かつて、はやぶさを利用する際に、出発間際になって「自由席がないこと」を知り、慌ててしまったことがあります。
「どうしてはやぶさには自由席がないのだろう?」と疑問に思っている人は少なくないでしょう。
この疑問に、これから詳しくお答えしていきましょう。
なぜ東北新幹線「はやぶさ」には自由席が存在しないのか?
なぜ東北新幹線「はやぶさ」には自由席がないのでしょうか。
その理由は次の3つです。
- 仙台までの乗客を「やまびこ」に誘導するため(「やまびこ」との差別化)
- 「はやぶさ」は長距離輸送を主要な目的としているため
- 採算性が高いため
個人的には、旅費を少しでも節約したいので、自由席があれば良いのにと思います。
それでは、これらの理由について詳しく説明していきましょう。
① 仙台までの乗客を「やまびこ」に誘導するため)
速いはやぶさやはやてに自由席を設けると、東京から仙台や盛岡への移動者が多くなることが予想されます。
やまびこは停まる駅が多く、移動に時間がかかるため、はやぶさを選ぶ人が増えがちです。
長い時間をかけた移動は、個人的にも避けたいものです。
特に急いでいる人や、お子様連れの方には大変ですよね。
この混雑を避けるため、JR東日本ははやぶさを「全席指定席」とする措置を講じました。
② 「はやぶさ」は長距離輸送を主要な目的としているため主役
はやぶさは遠距離の旅に特化しています。
新幹線で広範囲にわたる移動をする際、多くの方が座席を確保できる指定席を好みます。
私が実家へ新幹線で向かう際には、通常4時間以上かかります。
特に繁忙期には、座る場所を見つけるのが難しくなる自由席よりも、確実に座れる指定席を選んでいます。
これは単に移動中の快適さを求めるからでしょう。
皆さんも同じ考えではないでしょうか?
はやぶさを利用する際、多くの人がこのような理由から指定席を選んでいるのです。
③採算性が高いための向上
皆さんもご存じの通り、指定席特急券は自由席特急券よりも料金が高く設定されています。
乗客にとっては料金が高いため負担となる一方で、鉄道事業者にとっては収益が増えるため利点となります。
「自分たちだけが得をして、利用者は損をしているのではないか」と考える方もいるかもしれません。
しかし、東北新幹線の盛岡駅以北では、線路建設にかかった借金の返済がまだ続いており、少しでも収益を増やすことが課題となっています。
もし自由席を設けると、収益が減少し、困難な状況に陥る可能性があるのです。
新幹線はやぶさで自由席特急券を使用する際の対応策
はじめに、はやぶさ新幹線は全席が指定席となっています。
乗車には指定券が必要であることを理解しておきましょう。
このため、自由席特急券では通常、はやぶさに乗車することはできません。
もし誤って乗車してしまった場合は、速やかに駅の職員に相談することが重要です。
乗車前であれば、指定席特急券への切り替えを駅のみどりの窓口で行ってください。
はやぶさに乗車するには、指定席を予約しない方法もあります。主に次の2つのケースが考えられます。
- 列車が満席の際には【立席特急券】が販売されます。
- 列車に空席が存在する場合。
これについて、詳細を後ほどご説明します。
①満席時の場合
指定席が既に満席となってしまった場合、一般的には自由席を利用することが一般的です。
しかし、はやぶさでは自由席が設定されていないため、異なる選択肢を提供しています。
それが「立席特急券」の発行です。
この特別な切符は、列車が満席になるまでは販売されません。
立席特急券は立ち乗りを前提とした切符で、乗車する列車と車両が明確に指定されています。
この切符を持っていれば、立ち乗りが許可されます。
販売される枚数には限りがあり、立ち乗りでもある程度快適さを確保することができます。
立席特急券を使う際の注意点
立席特急券を利用する時には、いくつか注意すべきことがあります。
以前にもお伝えしたように、この特急券は乗るべき列車と車両がはっきりと指定されています。
指定された時刻の列車にしか乗れないことを覚えておいてください。
基本的に、指定された時刻以外の列車に乗ることはできませんので、特にこの点は注意が必要です。
もし乗り遅れた場合、次の列車に乗ることは特定の条件のもとで許されていますが、乗り遅れた列車より前の列車に乗ることはできませんので、気をつけてください。
個人的には、立席特急券は非常に便利だと思いますが、指定席特急券を利用して乗車することをできるだけお勧めします。指定席特急券の方が同じ扱いを受けられるためです。
②空席がある場合
電車に乗るとき、座席を見つけることができれば、通常は指定席を予約して乗車することがおすすめです。
しかし、座席が空いていても、指定席を予約せずに乗車できる区間があることをご存知ですか?これはあまり知られていない情報かもしれません。
「どの路線で可能なのか?」「自分がよく使う路線で利用できるのか?」と疑問に思う方もいることでしょう。
これから、この点について詳しくお話ししますので、ぜひ覚えておいてください。
東京ー仙台間
東京ー仙台区間では特例措置が適用されないため、空席がある場合でも指定席を確保しないと乗車できません。
どうしても自由席を利用したい場合は、やまびこなど他の新幹線を利用することをお勧めします。
なお、やまびこははやぶさに比べて所要時間が約30分から1時間ほど長くなりますが、割引切符の利用が可能であり、自由席もあるため、よりお得に利用できます。
仙台ー盛岡間
仙台~盛岡間には、途中の駅に停車しない列車と各駅に停車する列車があります。
途中の駅に停車しない列車の場合、特別な扱いはありません。
そのため、空席があっても指定席を取得しないと乗車できませんのでご注意ください。
各駅に停車する列車の場合、特例として自由席特急券で指定席車両に乗車することが可能です。
空席があれば着席しても問題ありませんが、指定席特急券を持っている方が来た場合は席を譲る必要がありますのでご注意ください。
盛岡ー新函館北斗間
盛岡から新函館北斗までの区間で、特定特急券をご利用いただけます。
この特急券を使えば、自由席特急券と同じ料金で指定席にも乗車可能です。
ただし、その席が指定席特急券を持つ乗客に予約されていた場合、席を譲る必要があることを覚えておいてください。
特定特急券の購入を希望される際には、立席であることを窓口で伝えると手続きがスムーズに進みます。
まとめ
いかがでしたか?
これから利用する予定の方は、是非今回の情報を活用してください。
主なポイントは以下の通りです。
- はやぶさは全車指定席であり、自由席特急券は使えません。
- 自由席特急券では、自由席以外の車両への乗車は認められていません。
- はやぶさに指定席を予約せずに乗車する方法が存在します。