スマートフォンやタブレットを使っている時に、予期せずに画面がfastbootモードへと変わることがあります。
このモードが表示されると、機種によっては違いがあるものの、大体は「fastboot」と書かれた黒い背景が出現します。
表示されるテキストは英語で、「start」という選択肢がある場合もあります。
このような画面に遭遇すると、初めての人は特に、不安に思うかもしれません。
Fastbootモードが何かわからないと、デバイスが何かしらのトラブルにあったのではないかと心配になりがちです。
突然Fastbootモードになると、何をすればいいのか、また「start」を押しても大丈夫なのか分からず戸惑うこともあるでしょう。
この記事では、Fastbootモードの正体と、そのモードからデバイスを正常な状態に戻す方法を解説します。
Fastbootモードの詳細解説
普段からアンドロイドのスマートフォンやタブレットを使っている人でも、fastbootモードを意図的に使用する機会は稀です。
このモードはbootloaderモードとも称され、状況によっては画面が完全に黒く何も表示されないことがありますが、多くの場合、黒背景に英語でメッセージが表示されます。
fastbootモードは、主にPCから特定のコマンドを送信してデバイスを制御する際に活用される特別な機能です。
技術に詳しい人であれば、これらのコマンドが何を意味するのか把握しているでしょうが、一般のユーザーにとってはやや難解に感じるかもしれません。
具体的には、コマンドプロンプトという特殊な画面で指令を打ち込むことにより、PCがその命令に従って作動します。
このコマンドプロンプト画面は、黒い背景に白い文字で指令が打ち込まれる様子を、映画やドラマで見たことがある人もいるでしょう。
fastbootモードは技術的な知識を持つ人がアンドロイドデバイスやタブレットをPC経由で操作するために用いられます。
このモードが不正アクセスの結果であることはなく、またウイルスによって引き起こされるわけでもありません。
もしデバイスが突然fastbootモードになっても、PCから適切なコマンドを送らない限り、デバイスに害はありません。
誤ってfastbootモードを引き起こしてしまうこともあり得ますが、そのようにしてデバイスがどうしてこのモードに入ってしまうのか、そのメカニズムを見てみましょう。
Fastbootモードへのアクセスとその注意点
Fastbootモードについて詳しく知っている人は少なく、その起動方法も一般にはあまり知られていません。
しかし、実際にはこのモードにアクセスすることは比較的容易です。
iPhone利用者にはあまり関係ない話ですが、アンドロイド端末やタブレットを使う人にとっては重要な情報かもしれません。
デバイスによってはfastbootモードの入り方が異なりますが、通常は以下の手順でアクセス可能です。
Fastbootモードへの入り方
- 音量「+」ボタンを押しながらデバイスを起動します。
- 音量の「+」と「-」ボタンの両方と電源ボタンを同時に長押しします。
この方法は思ったよりも簡単で、気づかないうちにfastbootモードを有効にしてしまう可能性があります。
アンドロイドユーザーは、予期せずにこのモードが起動しないように注意が必要です。
さらに、スマートフォンやタブレットにケースを装着している場合、間違って複数のボタンを同時に押すリスクが生じます。
特に非純正ケースを使用していると、誤操作が起きやすいことが指摘されています。
ケースのデザインによっては、ボタンを操作する際に思わぬfastbootモードの起動を招くこともあります。
そのような場合、ケースを変えることを検討することが推奨されます。
デバイスに合った純正ケースを選べば、誤操作によるリスクを軽減できるでしょう。
あなたの使用しているスマートフォンやタブレットのケースは安全ですか？
次に新しいケースを選ぶ際には、ボタンの配置やデザインにも注目してみると良いでしょう。
Fastbootモード解除方法
いきなりfastbootモードに切り替わってしまい、スクリーンが応答しなくなると、誰だって急に動揺しますよね。
fastbootモードについて以前から知識があったとしても、実際にその状態に陥ると、どうしていいかわからず焦ってしまうかもしれません。
しかし、fastbootモードからうまく抜け出す方法を覚えておけば、冷静に対応することができます。
デバイスによって異なる解除手順が存在するため、ここでは二つの方法を解説します。
もし一つ目の方法で上手くいかなかった場合は、慌てずにもう一つを試してみましょう。
Fastbootモード解除の手順
- 電源ボタンを15秒以上長く押し続けます。
- 電源ボタンと音量「-」ボタンを10秒以上同時に長押しします。
これらの手順は、デバイスのリスタートを促すものです。
リスタートを行うことで、fastbootモードから正常な状態へ戻る可能性があります。
日常的にデバイスが重たくなったり、何らかの問題を抱えている時に電源ボタンを長押ししてリスタートすることはありますよね。
fastbootモードに陥った場合でも、このようにして解除できることが分かれば、安心して適切な対処ができるでしょう。
それでもfastbootモードが解除されず、画面が操作できない場合があります。
その際は、デバイスのバッテリーを一旦取り外し、再度装着する方法が効果的かもしれません。
ただし、バッテリーが内蔵されて取り外し不可能なモデルでは、この方法は試せません。
バッテリーを外せるタイプのデバイスであれば、試してみる価値はあります。
最後の手段として、どうしてもfastbootモードを解除できない時は、専門の携帯電話ショップに持ち込むことをお勧めします。
自分で問題を解決したいという気持ちは理解できますが、間違った方法でさらに状況を悪化させてしまうリスクもあります。
提案した手順で解決しない場合は、専門家の助けを求めるのが最善策です。
Fastbootモードについて知っておくべきこと
Fastbootモードは、パソコンからアンドロイド端末を含むデバイスを操作する際に使用されるモードです。
Fastbootモードが有効になると、時には英語でのメッセージが表示されたり、画面に何も表示されない場合もあります。
fastbootモードは、特定のボタン操作によって意図せず発動することがあります。
使用しているスマートフォンやタブレットのケースによっては、fastbootモードが予期せずに起動することがあるため、注意が必要です。
Fastbootモードからの脱出方法としては、デバイスの再起動が最も一般的です。
万が一、再起動後も問題が解消されない場合には、バッテリーを一度取り外して再度装着することが解決策となることがあります。
アンドロイドデバイスやタブレットがfastbootモードに切り替わってしまっても、適切な再起動方法により簡単に通常の状態に戻すことができます。
これにより、もしfastbootモードが意図せずに有効になってしまった場合でも、冷静に適切な手順を踏むことが可能です。
fastbootモードが頻繁に起こる場合は、ケースのデザインが原因である可能性が考えられるため、別のケースへの交換を考えてみる価値があります。
