新年が明けてからの挨拶「明けましておめでとうございます」の適切な使用期間はいつまでなのか、時機を逸するとその挨拶を使用してもよいか懸念する人もいるでしょう。
タイミングが遅れた際に、失礼にあたらないかという疑問が生じることもあります。
今回は、新年の挨拶「あけましておめでとうございます」がいつまで使えるかについて、その期間に関する詳細な説明を行います。
また、元旦にLINEで挨拶する適切な時間帯や、ビジネスシーンにおける取引先や上司へのメール送信のタイミングについても徹底的に解説します。
新年の挨拶「あけましておめでとうございます」の意味と適切な期間
新年が明け、無事にその時を迎えることができた喜びを表す言葉が「あけましておめでとうございます」です。
この挨拶は年明けから特定の期間に使用されます。
江戸時代より遡ると、1月15日の小正月までが新年の挨拶として適切な期間であったそうです。
しかし、現代においては1月7日までが一般的な松の内の終了日とされ、それまでに新年の挨拶をすることが広く認められています。
地域 | 期間 |
---|---|
関西以外:関東、九州、東北等 | 1月1日〜1月7日まで |
かつては年賀状によって1月1日に挨拶を行うことが慣例でしたが、現在では電子メールやLINEを利用して簡単に挨拶を行うため、新年の挨拶を忘れがちになることも。
松の内とは正月の期間を意味し、一般的には1月1日から1月7日までを指しますが、地域によっては特例が設けられています。
地域 | 期間 | 備考 |
---|---|---|
関西の一部 | 1月1日~1月15日まで | 松の内 |
関西の一部 | 1月1日~1月20日まで | 鏡開きの日 |
関西ではさらに古い慣習を大切にする地域もあり、1月7日を過ぎても1月15日まで、または1月20日まで新年の挨拶が許されています。
しかし、商売を行う家系以外の人々にとっては、基本的には1月7日までの挨拶が無難です。
友人が大阪や京都出身だったとしても、挨拶が遅れる事に対してそれを正当化するわけにはいかないでしょう。
伝統や地域差は尊重されるべきですが、ビジネスの場においては、遅くとも2日以内に新年の挨拶を済ませることが望ましいとされています。
取引先が多い場合は、業務開始後2日以内に挨拶回りを行うようにしてください。
LINEでの新年の挨拶、何時にすべき?
新年のあいさつ『あけましておめでとうございます』は、通常、元日の1月1日にLINEで交わすのが一般的ですが、1月7日までなら問題ありません。
しかし、多くの人が元旦の昼まで寝ていることを考慮すると、挨拶のタイミングはいつが適切なのでしょうか。
午後になると忘れていたのではないかと思われてしまう懸念も。そこで『あけましておめでとうございます』を送るべき時間帯の指針をまとめました。
- 0:00 – 親しい友人のみ(20代前半対象)
- 11:30まで – 送信に最適な時間帯
- 午後 – 1月1日よりも1月2日の方が適しています。
上記は家族や友達、親しい間柄の人々へのLINEのタイミングに関する目安です。
元旦の挨拶は午前中の11:30までに完了すると良いでしょう。
午後になると夕方や翌日よりはまだ良いものの、なるべく寝坊を除き、午前中に済ませておくことが望ましいです。
年越しのカウントダウンを迎えて、0:00から0:30頃に受信する『あけましておめでとうございます』のLINEもありますね。
親しい友人や恋人同士であれば、たとえ寝ていてもトラブルにはなりません。
25歳までの場合は気軽な挨拶として受け取ってもらえるでしょうが、25歳以上であれば、元旦の午前中に挨拶を交わすのがより社交的とされます。
45歳以上の方は早く休む傾向があるため、その点を覚えておくと良いです。
深夜に送られたLINEは、相手が就寝中であれば起こしてしまう可能性も。
経験上、30歳以上の友人に深夜にLINEをしても問題が生じたことはありませんが、基本的には20代前半までに限られた挨拶の時間帯と考えられています。
新年の挨拶は1月2日や3日でも適切か
正月に新年の挨拶を忘れてしまった際、1月2日や3日にLINEなどで挨拶を遅れて行うべきか悩むことが少なくありません。
私の経験を基にした結果、遅ればせながら挨拶をすることは、挨拶しないよりも好ましい行動という結論に至りました。
正月はそれぞれ個別の事情や家庭行事、忙しさにより挨拶が遅れることもあります。
1月1日に挨拶を交わすことは大事なマナーですが、「あけましておめでとうございます」という言葉に込められた意味は、「新年を無事に迎えたことを祝福する」ことにあります。
新年の挨拶、いつから使われた表現なのか?
新年の挨拶として「あけましておめでとうございます」を短縮して「あけおめ、ことよろ」という言葉を使う方がいらっしゃいますね。
一見、古風な印象を受けることもあるこの言葉の起源について考えてみましょう。
「あけおめ、ことよろ」という言葉は、1996年の新年に「Niftyチャット」で用いられたことが始まりとされています。
その頃はコンピュータやインターネットの普及が進み始めた時期で、「笑う」を省略して「w」と表記するなど、手軽に打てる表現が流行っていました。
さらに、1996年以前の流行語には「チョベリバ(超VeryBad)」のような短縮語が頻繁に見られたため、「あけましておめでとうございます」が略されることに違和感を抱かない傾向にありました。
1996年頃から存在はしていたものの、広く一般に浸透したのは1999年の大晦日でした。
テレビ番組「CDTVカウントダウンライブ」に出演した歌手が使用したことがきっかけです。
まとめ
さて、新年の挨拶「あけましておめでとうございます」は一体いつからいつまで適切に使うことができるのでしょうか。
一般的には1月7日の松の内までとされていますが、関西地方の一部では1月15日まで問題ないとされています。
新年早々、挨拶を忘れてしまった場合、1月2日や7日を過ぎてしまうと、気づかない振りをしてしまいがちになります。
しかし、松の内である1月7日までであれば、遅れても「あけましておめでとうございます」と挨拶するべきであるというのが結論です。