ふんわりとした軽い食感と、口の中でとろける甘美な味わいのマシュマロが、今多くの人々に愛されています。
このマシュマロはそのまま食べても十分に楽しめますが、加熱して変化を楽しむ方法も存在します。
通常、マシュマロに含まれる主な成分は砂糖やゼラチンであり、これらを利用すればお菓子作りの際の材料を節約することが可能です。
それに、マシュマロをお菓子に加えるためには熱を加えて溶かす必要があります。
しかし、レンジで単独で加熱するだけでは、マシュマロが完全に溶けることはないのです。
今回は、マシュマロを加熱した際の変化や、マシュマロを活用した絶品お菓子のレシピなどをご紹介しますので、皆さんのお菓子作りに役立てていただければ幸いです。
マシュマロのレンジ加熱についての調査結果
マシュマロの食感は、焼くことで外はカリッとして中はとろ~りとしますが、レンジで加熱するとまた異なるテクスチャーになります。
今回、最適なレンジ加熱時間を調査してみました。
マシュマロの驚きの加熱変化
マシュマロは加熱すると溶けやすく、電子レンジで加熱するというだけで驚くほどの変化を見せます。
600ワットで10秒間、または500ワットで約15秒加熱するだけで、マシュマロは膨らみ始めます。
さらに加熱を続け、600ワットの場合は40秒間、500ワットでは1分間加熱することにより、マシュマロはその柔らかさの中に空気の泡が膨張し、見た目も実質も約2倍のサイズに拡がるのです。
この大きくなる現象の背景には、熱がマシュマロの中の空気を膨張させることが挙げられます。
その反面、加熱後のマシュマロが表面が固くなるのは、その中に含まれるタンパク質が熱で固まりつつ水分を失うためとされます。
このような特性を持つマシュマロは、食べるだけではなく、様々なデザート作りに応用することが可能です。
マシュマロを電子レンジで溶かす方法と時短のコツ
マシュマロを電子レンジで加熱することにより、手軽にさまざまなスイーツ作りに活用できます。
マシュマロを溶かすには、次の3つの手法が一般的です。
マシュマロの溶解法
- 電子レンジで溶かす方法
- 鍋を活用しての溶解法
- 湯煎による溶解法
以下では、マシュマロを上手に溶かす3つの方法について詳細にご説明します。
レンジを活用してマシュマロを手軽に溶かす方法
- マシュマロ25gを耐熱容器に入れます
- 水を大さじ1杯加えます
- ラップをかけずに、電子レンジ600Wで30秒温めます
- 電子レンジから取り出し、熱いうちに混ぜ合わせます
今回のレシピではマシュマロ25gを使用していますが、マシュマロの量が変わると加熱時間も変わってきます。
マシュマロが膨張し始めたら溶けたサインですので、電子レンジから素早く取り出して混ぜてください。
加熱が長すぎると、液状化したマシュマロが固まり、焦げる原因にもなりますので、慎重に加熱時間を監視してください。
電子レンジを使えば、マシュマロを溶かすのに時間も手間もかからない上に、簡単です。
しかし、加熱中は常に目を離さずに注意してください。
マシュマロを鍋で溶かす
- 鍋に大さじ1の水を入れ、沸騰させる
- 火力を弱火に変更し、マシュマロ25gをゆっくりと混ぜながら加える
- マシュマロが半分に溶けた段階で火を止め、余熱を利用してさらに混ぜる
鍋でマシュマロを溶かす際は、火加減に注意しゆっくりと混ぜることで焦げを防ぎましょう。
マシュマロは熱に敏感なため、溶け始めたら素早く火を止め、鍋の余熱を活用して溶かしましょう。
湯煎でマシュマロを溶かす方法
- 鍋またはボウルにお湯を約50~55度まで入れます
- その上に置いた別のボウルにマシュマロを入れます
- マシュマロが入ったボウルにお湯が入らないように注意しながら、ゆっくりと混ぜ合わせます
時間と手間はかかりますが、湯煎で溶かすことでマシュマロを焦がす心配がなく、なめらかな質感が得られます。
ムースやプリンのようなお菓子を作る際には、この方法でマシュマロを溶かすと、口どけの良さを向上させることができるのでおすすめです。
マシュマロを用いた菓子のレシピ6種類のご紹介
マシュマロを加熱すると、なめらかに溶け出し、菓子作りに最適です。
マシュマロの成分は、水あめ、砂糖、ゼラチン、コーンスターチなどが主で、これにより必要な材料が少なくなります。
今回は、マシュマロを使った魅力的なレシピをいくつかご案内いたします。
マシュマロを使った簡単スイーツ6選!
ふんわりマシュマロを使ったレシピをご紹介します。どれもシンプルで作りやすいので、手軽にお菓子作りを楽しめます。
アイス
材料
- マシュマロ 20グラム
- 牛乳 70cc
大きな耐熱容器にマシュマロと牛乳を入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジで1分間加熱します。
取り出して混ぜ、完全に溶けていなければ、さらに加熱します。
粗熱を取ったら冷蔵庫で冷やし、半固まりの状態で空気を含ませるようにかき混ぜます。
全体が固まったら、もう一度かき混ぜて完成です。
マシュマロプリン
材料
- マシュマロ 110グラム
- 牛乳 350cc
鍋にマシュマロと牛乳を入れ、マシュマロが溶けるまで弱火でかき混ぜながら温めます。
適当な容器に流し込んで冷蔵庫で冷やしましょう。
抹茶ムース
材料
- マシュマロ 90グラム
- 牛乳 200ml
- 抹茶 大さじ2
- お好みで ホイップクリームやあんこ
牛乳を少し取り分けて抹茶を溶かします。
別の容器で温めた牛乳に溶かし抹茶とマシュマロを加え、ゆっくりかき混ぜて溶かします。
滑らかになったら器に入れ、冷蔵庫で冷やし固めます。
マシュマロクッキー
材料
- マシュマロ 30グラム
- オレオ 5枚
- 板チョコ 110グラム
オレオをビニール袋に入れて粗く砕き、マシュマロは小さくカットします。
耐熱ボウルにチョコレートを入れて600Wで1分半加熱後、マシュマロとオレオを加えて混ぜます。
ラップを敷いたバットに広げ、冷蔵庫で冷やし固めれば完成です。
マシュマロナッツ
材料
- マシュマロ 6個
- ミックスナッツ 12個
マシュマロを半分に切り、クッキングシートを敷いた鉄板上に間隔を空けて配置します。
120度に予熱したオーブンで15分焼き、ミックスナッツを乗せ、さらに45分焼きます。
レアチーズケーキ
材料
- 15cm型1台分(底抜きタイプ)
- クリームチーズ 200g
- マシュマロ 200g
- 牛乳 200cc
- レモン汁 大さじ3
- ココナッツサブレ50g
- 溶かしバター 40g
ココナッツサブレを細かく砕き、溶かしバターを加え混ぜ合わせます。
敷き詰めた生地を型にフィットさせたら、耐熱ボウルにクリームチーズを入れ、600Wで30秒加熱します。
次にマシュマロを加えてさらに3分半加熱し混ぜ、レモン汁・牛乳を加えて滑らかにします。
型に流し入れ、一晩冷やせば完成です。
ココナッツサブレがない場合、オレオやリッツのような他のビスケットでも代わりに使えます。生地を広げた後、冷蔵庫で約30分間冷やすと、生地がふくらむのを防ぐことができます。クリームチーズとマシュマロをスムーズに溶かすには、よく混ぜることがポイントです。さらに、滑らかで柔らかな食感を実現するためには、型に入れる前に生地を裏ごしすることが効果的です。
手作りマシュマロが簡単にできる!
ご家庭で簡単にできるお菓子として、マシュマロはおすすめです。
メレンゲにゼラチンを加えるだけで、自分好みの甘さに調整しながらオリジナルマシュマロが楽しめます。
- 粉ゼラチン 10g
- 水 70cc
- 砂糖 60g
- 卵白 1個分
- バニラエッセンス 少々
- コーンスターチ 適量
バットにコーンスターチを使い、数ヶ所にくぼみを作って型を作成します。
鍋に水を入れゼラチンを加えてふやかし、弱火で溶かします。
ゼラチンが溶けたら砂糖の半分を加え、混ぜながら溶かします。
別のボウルで卵白をメレンゲになるまで泡立てます。
残りの砂糖を2~3回に分け、しっかりとメレンゲを泡立てます。
溶かしたゼラチンを少しずつ加えつつ、さらに泡立てます。
コーンスターチで作った型にマシュマロの液を流し入れ、5~10分ほど固まるまで待ちます。
固まったら裏返し、コーンスターチをまぶして完成です。
まとめ
- マシュマロは、電子レンジの600Wで10秒(500Wで15秒)を目安に加熱すると膨張を始めます。
- 電子レンジで600Wで40秒(500Wで1分)加熱すると、マシュマロは柔らかくなり、約2倍の大きさに膨らみます。
- マシュマロを溶かす方法として、電子レンジを使用する他、鍋や湯煎の方法があります。
- 最も手軽な電子レンジを使った方法は、時間も手間も掛かりませんが、焦げやすく固まりやすいので注意が必要です。
- マシュマロは砂糖とゼラチンを主原料としており、様々なお菓子作りに活用できます。
- メレンゲにゼラチンを加えて固めたものがマシュマロのため、家庭でも簡単に手作りが可能です。
今回は、マシュマロの特性と、それを使った手軽なお菓子作りについて紹介しました。
フワフワとした質感を持つマシュマロは、溶かすことで多様なお菓子に変身します。
時間と労力をあまり要さないのが魅力です。
ぜひお菓子作りの一役として、マシュマロを取り入れてみてください!