金魚とフナの特性と違いを探る 金魚がフナに変化することはあるのか? | 木の葉ブログ

金魚とフナの特性と違いを探る 金魚がフナに変化することはあるのか?

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金魚とフナは見た目が似ている部分があると感じられがちです。

特に、祭りなどでよく目にする金魚に関して、色以外にフナとの具体的な違いは何か、と疑問を持つこともあります。

年月が経つにつれて、金魚もかなりのサイズに成長することがあります。

これは、金魚とフナが単に色の違いだけで、本質的には同じ種類の魚だということを意味しているのでしょうか?

また、フナの野生種は広く認識されていますが、金魚の野生型についてはあまり耳にすることがありません。

そこで、本記事では金魚とフナの特性と両者の違いに注目して検証しました。

果たして、両者は同じ種類の魚なのでしょうか?

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見た目は似ているけれど、フナと金魚の意外な違い

フナ

フナは日本の湖沼や川に自然に生息するコイ科の魚です。

その体色は通常、背中がオリーブ色で腹部にかけては銀白色や金色をしており、大体の成魚は10~15センチメートルほどになります。

中には45センチメートルまで成長する大きな個体も見られます。

しかし、金魚のように鮮やかな赤色をしているフナは自然界にはおらず、金魚はそんなフナを元に人が品種改良を重ねた結果生まれた生き物です。

金魚の起源は特に注目すべきフナの変異種、「ヒブナ」と呼ばれる黄色い個体にあり、このヒブナを何世代にもわたり選択し、交配させることで、今日私たちがよく知る和金(ワキン)などの金魚が誕生しました。

これらは特に、お祭りで人気の金魚すくいなどでよく見かけるタイプです。

ヒブナは野生のフナの中の一種で、和金をはじめとする金魚はすべて飼育されて生まれた品種になります。

この事実を知ると、「フナと金魚は同じでは?」と思うかもしれませんが、実際には外見や生理的特徴が似ているとしても、フナと金魚は別物です。

金魚はフナから進化した生き物でありながら、長年にわたる人の手による改良を経て、独自の特徴を持つ全く新しい生物として認識されるようになりました。

これは、人類がサルから進化してきたことに似ているとも言えます。

お祭りの金魚すくいでよく見かける和金ですが、驚くことに成長すると20センチメートルほどになることがあります。

この大きさになると、赤い色が特徴であってもフナに見える場合があります。

フナとコイの似ている点と異なる点

コイ

フナがコイ科に含まれることはすでに述べましたが、コイも同じくコイ科に属します。

このため、フナとコイには見た目の共通点が多いのです。

一般的にコイは約60センチメートルまで成長し、フナよりも体が大きくなりますが、若い頃のコイは小さく、フナにも大きく成長するものがいます。

成長したコイや特徴的な色や模様の飼育種はすぐにコイだと識別できますが、大きなフナと地味なコイは見分けるのが難しいです。

フナとコイの主な違いは以下の通りです。

【フナとコイの違い】

  • コイには口ひげがありますが、フナにはありません
  • コイの口は下向きです(底にある餌を食べるため)、一方フナの口は前を向いています

意外と知られていないかもしれませんが、コイには特徴的な口ひげがあります。

我が家にもコイを飼っていますが、子どもの頃からいるにも関わらず、口ひげに気づかなかったなんてちょっと恥ずかしいですね(笑)。

次に池を見る機会があれば、ぜひとも口ひげを確認してみたいと思います。

まとめとして

ここでは、金魚とフナの違いについてご紹介しました。

金魚はフナから人の手によって品種改良されたものです。言い換えれば、フナと金魚は同じグループに属しているものの、異なる種として区別されます。

金魚がフナに変わる、またはその逆の変化は起きません。

フナとコイも同じ種族に属していますが、この二つを区別する方法の一つにひげの有無があります。

ひげがある場合はコイであると判断できます。

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