夏の風物詩である第45回三浦海岸納涼まつり花火大会。
京急線三浦海岸駅から徒歩5分という好立地の三浦海岸海水浴場で開催され、例年約10万人もの人出で賑わいます。
迫力満点の水中花火「水中孔雀」やスターマインを間近で楽しめますが、メイン会場周辺は大混雑になりがちです。
そこで今回は、小さなお子さん連れのご家族がゆったり花火を楽しめる、有料席以外の穴場スポットをタイプ別にご紹介します。
公園や海岸、高台など様々な場所から、混雑を避けつつ花火がよく見えるポイントをピックアップしました。
それぞれ花火の見え方や子連れに優しいポイント、アクセス方法、混雑度や注意点もまとめています。
家族みんなで安心して夏の夜の大花火を楽しめるスポット選びの参考にしてくださいね。
津久井浜海水浴場(ゆったり静かな北側ビーチ)
三浦海岸の少し北、京急線津久井浜駅近くにある津久井浜海水浴場は、人混みを避けて花火を鑑賞したい方におすすめの落ち着いたビーチです。
大会の打ち上げ場所から離れているため花火は小さめですが、その分観客が少なく、のんびりと夏の夜を過ごせます。
駅前にスーパーやコンビニがあるので、食べ物や飲み物を調達してから向かえばピクニック気分で楽しめます。
広い砂浜にシートを敷いて、家族でゆっくり花火見物はいかがでしょうか。
- 花火の見え方: 打ち上げ会場から約3kmほど離れており、花火の迫力はやや控えめです。それでも海上に開く大輪はしっかり視認でき、空いた浜辺で周囲を気にせず楽しめます。音も穏やかなので、小さなお子さんが驚きにくいメリットもあります。
- 子連れに優しいポイント: 駅前にコンビニやスーパーがあり、おむつや飲み物の買い足しも可能。砂浜までほぼ平坦な道のりで、ベビーカーでも移動しやすいです。公式な海水浴場のため夏季は簡易シャワーやトイレも設置されており(時間外は駅やコンビニのトイレを利用)、子連れでも安心です。
- アクセス: 京急久里浜線「津久井浜駅」から徒歩約5分とアクセス良好。駅南口から線路沿いの道を海方向へ進むとビーチに出ます。駐車場は海岸沿いに民間の有料駐車場あり。車で行く場合は事前に場所を確認すると安心です。(Googleマップで「津久井浜海水浴場」を検索: )
- 混雑度・注意点: 来場者はメイン会場より格段に少なく、比較的空いています。とはいえ当日は地元客がそれなりに訪れるので、場所取りはお早めに。日中の熱で砂やアスファルトが熱い場合があるため、厚手のレジャーシートや敷物を用意すると良いでしょう。また、暗い場所もあるので懐中電灯があると安心です。
菊名海岸(メイン会場南側の穴場ビーチ)
菊名海岸は三浦海岸海水浴場の南端に位置する静かな海岸で、メイン会場から少し離れているため比較的人が少なく穴場となっているエリアです。
駅から徒歩で移動できる距離ながら、メインの喧騒を避けてゆっくり花火鑑賞ができます。
広い空と海を眺めながら、家族でのんびりピクニック気分で花火を楽しめるスポットです。
- 花火の見え方: 打ち上げ場所から南へ約1km離れているため、花火そのものは少し距離がありますが、遮るものがほとんどなく視界は良好です。漆黒の夜空いっぱいに開く花火をしっかり堪能でき、海面に映る花火のきらめきも遠目ながら確認できます。音量も適度で、お子さんが怖がるほど大きくない点も安心です。
- 子連れに優しいポイント: 人混みが苦手なご家族には最適な、開放的で落ち着いた雰囲気が魅力です。広々と場所を取れるので、走り回りたい盛りの子どもがいてものびのび過ごせます。ベビーカーも砂浜の入口までは押して行けるため、荷物が多くても移動が比較的楽です。※付近には常設の公衆トイレや売店がないため、事前に駅やコンビニでトイレを済ませ、飲み物等も用意しておくと良いでしょう。
- アクセス: 京急久里浜線「三浦海岸駅」から海沿いに徒歩約10分です。駅を出て左手(南方向)に進み、海岸沿いの歩道を南下すると人が少ない砂浜エリアに到達します。道中に目印となる大きなホテル(マホロバ・マインズ三浦)があります。その手前あたりの浜辺が比較的空いていておすすめです。(Googleマップで「菊名海岸」を検索)
- 混雑度・注意点: メイン会場に近いとはいえ、南端まで歩く人は少ないため穴場感は抜群です。ゆったりしていますが、海水浴場エリアから外れるため照明が少なく足元が暗くなります。小さなお子さんと行く場合は懐中電灯を持参し、海に近づきすぎないよう見守りましょう。また、帰りは駅まで少し歩きますが、ベビーカーの場合は歩道を利用して安全に戻れます。
野比海岸公園(自然豊かな海岸公園)
京急線YRP野比駅近くの野比海岸公園は、三浦海岸から少し離れた横須賀市内の海岸沿いにある公園です。
会場から距離がある分、人混みが少なく静かな環境で花火を楽しめる穴場スポットとして知られています。
公園前には砂浜と海が広がり、遮る建物もないため、ゆったりと花火鑑賞が可能です。
波音を聞きながら家族で腰を下ろせば、涼しい海風と共にリラックスして夏の夜空を彩る花火を眺められるでしょう。
- 花火の見え方: 打ち上げ会場から数キロ北に位置し、迫力という点ではメイン会場に及びませんが、花火の美しさそのものはしっかり楽しめます。視界を遮るものがなく、大きな花火も問題なく見渡せます。遠目に見る分、全体の景色を含めた花火鑑賞ができ、写真撮影にも向いています。
- 子連れに優しいポイント: 公園内には公衆トイレが整備されており(車いす対応トイレあり)、小さな子供の急なトイレにも対応しやすいです。また、公園は緩やかな芝生や砂浜になっているため、子どもが遊びながら待ち時間を過ごせます。ベビーカーでのアクセスも駅から公園まで段差がほとんどないのでスムーズです。周辺は住宅街で比較的静かなので、小さなお子さんが怖がる大きな音も抑えめで安心できます。
- アクセス: 京急久里浜線「YRP野比駅」より徒歩約7~10分。駅から海側へ直進し、国道134号線を渡ると目の前が野比海岸です。公園は海岸沿いにあり、芝生と砂浜が広がります。(Googleマップで「野比海岸公園」を検索)駐車場は近隣に市営の海岸通り駐車場がわずかにありますが、台数が少ないため公共交通の利用か、近くのコインパーキング(駅周辺に数か所あり)を利用すると良いでしょう。
- 混雑度・注意点: 地元住民がちらほら集まる程度で、混雑はほとんどありません。場所取りの心配は少ないですが、人気のない分防犯には気を配ってください。街灯が少なく足元が暗い箇所もあるため、子どもから目を離さず、安全に配慮しましょう。虫除け対策もしておくと安心です。
三浦海岸駅周辺(観光案内所前の楽々スポット)
「混雑は避けたい、でもあまり遠くへは行けない…」というご家族には、三浦海岸駅周辺の観光協会(観光案内所)付近での観覧もおすすめです。
駅からすぐの場所で花火が見えるエリアがあり、会場から少し距離がある分、人混みが比較的控えめです。
ビーチ正面ではありませんが、空高く打ち上がる花火は十分に視認できます。
何よりトイレやお店が至近にある安心感は子連れには大きな魅力です。
- 花火の見え方: 打ち上げ場所から直線で約500m~600mほど離れており、建物越しに花火の上部が見える形になります。海岸で見るような海面近くの低い花火は見えづらいかもしれませんが、上空に開く大玉はしっかり鑑賞できます。音も適度に聞こえ、街中ですが花火大会の雰囲気は十分味わえます。
- 子連れに優しいポイント: 三浦市観光協会の建物周辺には公衆トイレが整備されており、オムツ替えやトイレトレーニング中のお子さん連れでも安心です。また駅前にはコンビニエンスストアやファストフード店もあり、小腹が空いた時もすぐ対応できます。ベビーカー移動もスムーズな平坦な舗道なので、乳幼児連れでも負担が少ないでしょう。人混みも海岸ほどではなく、小さなお子さんと安全に観覧できる穴場エリアです。
- アクセス: 京急久里浜線「三浦海岸駅」から徒歩1~2分。駅前ロータリーから海と反対方向(県道215号方面)へ少し進むと三浦海岸駅前観光案内所があります(住所: 三浦市南下浦町上宮田1450-4)。その周辺の歩道や広場が観覧ポイントです。(Googleマップで「三浦海岸駅」付近を検索)駐車場は駅周辺に民営のコインパーキングが点在しますが、当日は早い時間から満車が予想されます。電車利用が安心ですが、車の場合は少し離れた駐車場を事前に予約しておくのも手です。
- 混雑度・注意点: 駅前とはいえメイン会場から離れているため、花火を見る人の数は控えめです。座って見る場合、歩道にレジャーシートを敷くと通行の邪魔になる可能性があるので注意しましょう。抱っこひもや簡易チェアがあると便利です。打ち上げ終了後は駅が混雑するため、時間をずらしてから電車に乗るとスムーズに帰れます。
ソレイユの丘 周辺(丘の上のファミリーパーク)
三浦半島西岸にある長井海の手公園 ソレイユの丘は、農園や遊具施設が充実したファミリーパークです。
打ち上げ会場から直線で約8kmほど離れていますが、園内や周辺の高台から三浦海岸の花火を見渡せる知る人ぞ知る穴場スポットとして知られています。
18時の閉園後は敷地外からの観覧となりますが、広々とした丘の上で夜風に当たりながらゆったり花火鑑賞ができます。
日中は子どもと園内で遊び、夜は周辺で花火を見るという楽しみ方もできるため、家族連れに人気の場所です。
- 花火の見え方: 打ち上げ地点から距離がある分、花火の大きさや音の迫力は控えめです。しかし高台にあるため視界が開けており、遮るものなく花火全体を捉えることができます。夜空に広がる大輪や連発するスターマインも、小ぶりながらはっきり確認できます。遠目に海岸線と夜景を一緒に眺められるロマンチックな眺望は、他のスポットにはない魅力です。
- 子連れに優しいポイント: 園内には芝生広場や遊具、ふれあい動物村など子どもが楽しめる設備が満載で、花火の待ち時間も退屈しません。敷地はバリアフリーでベビーカー移動も快適です。ただし閉園後は園内のトイレ利用ができないため、鑑賞前に済ませておきましょう。駐車場が広大(1700台収容)なので車移動でも安心です。昼間から訪れて遊び、夕方以降は車や園外のベンチで花火を見るというプランなら、小さなお子さん連れでも無理なく過ごせます。
- アクセス: 車がおすすめです。三浦海岸方面から県道214号・葉山方面へ約30分、横須賀市長井の高台に位置します(住所: 横須賀市長井4丁目)。駐車場は有料ですが台数に余裕があります。公共交通利用の場合、京急線「三崎口駅」から長井方面行きバスで「ソレイユの丘」下車(所要20分)という方法もあります。ただし花火大会終了後はバスの本数が限られるため、帰路の計画に注意が必要です。(Googleマップで「ソレイユの丘」を検索)
- 混雑度・注意点: 会場から離れているため花火目当ての人出は多くなく、穴場度は非常に高いです。ただし地元の花火通が集まる可能性もあるので、駐車場の一角など良い場所は早めに押さえましょう。閉園後は園内に入れないため、周辺道路沿いに車を停めての観覧はマナー違反となります。必ず指定の駐車場に停め、他の利用者や近隣に配慮して楽しんでください。夜は丘の上で風が強まることもあるので、上着を用意すると安心です。
武山展望台(絶景!穴場の山頂ビュースポット)
三浦半島にある武山(たけやま)展望台は、標高200mほどの武山山頂に設置された展望施設です。
360度のパノラマが広がる穴場スポットで、三浦海岸の花火も眼下に一望できます。
高台から眺める花火はまるで夜空に開く大輪の花が街を彩るようで、ひと味違った感動があります。
人混みから離れ、満天の星と海景色に囲まれながら観賞する花火は格別でしょう。
- 花火の見え方: 打ち上げ会場から直線距離で約4~5km離れていますが、視界の高さと広さは抜群です。花火はやや小さく見えますが、遮る建物がないため形や色もしっかり判別できます。「街の明かりと花火」「海と花火」を同時に見下ろすような贅沢な眺めで、写真映えも最高です。音は遅れて聞こえますが、静かな環境なので余韻を楽しめます。
- 子連れに優しいポイント: 山頂までのハイキングコースは自然がいっぱいで探検気分を味わえます。小学生以上の子どもであれば登山そのものを冒険として楽しめるでしょう。頂上には東屋(あずまや)やベンチがあり、家族で腰掛けて休憩できます。とはいえベビーカーは使用不可の山道のため、抱っこひもが必要、あるいは幼児にはややハードルが高いスポットです。足元は未舗装で暗いので、無理なく登れる年齢の子向けと言えます。
- アクセス: 山麓までは車で行くのが便利です。武山不動院(横須賀市須軽谷)の脇に数台停められる駐車スペースがあり、そこから山頂まで徒歩20~30分ほど登ります。公共交通の場合、京急「津久井浜駅」から徒歩で登山口まで約30分かかるため、家族連れには車移動をおすすめします。(Googleマップで「武山展望台」を検索)山道には照明が無いので、懐中電灯やヘッドランプは必携です。
- 混雑度・注意点: 普段からハイキング客以外は少なく、花火大会当日も人影はまばらでしょう。他の鑑賞客がいても数組程度と予想され、密を避けたい方には理想的です。ただし真っ暗な山頂での観賞となるため、安全面には十分注意してください。小さなお子さん連れの場合、足元の安定した靴を履かせ、保護者が常に手をつないであげましょう。虫除け対策もお忘れなく。下山時は焦らず足元に気をつけて、一歩ずつゆっくり降りてください。
まとめ
三浦海岸納涼まつり花火大会を子連れで楽しむのにぴったりな穴場スポットを、ビーチから高台まで幅広くご紹介しました。
混雑するメイン会場から少し離れるだけで、家族でゆったり花火を眺められる場所がいくつもあります。
南北に長い海岸線や丘陵地をうまく利用し、お子さんの年齢やご家族の好みに合わせてベストな観覧場所を選んでみてください。
海岸沿いのスポットでは波音をBGMに、駅近スポットでは快適さを優先に、高台スポットでは絶景とともに
どの場所でもきっと夏の思い出に残るひとときが過ごせるはずです。
ぜひ準備万端で、安全に気をつけつつ、ご家族みんなで夏の夜空を彩る花火を楽しんできてくださいね。
お子さんにとっても素敵な夏の思い出になりますように!